2010年 04月 01日
配合剤点眼時代?? (440)
以前から、昔亡き父がクロコンと呼んでいたクロマイコンドロンとか、今でも健在なコリマイCなどの合剤がありますが、日本では、緑内障の配合剤点眼は皆無でしたが、この春発売されるザラカムが最初の合剤となります。最初と言っても、海外では、発売されて既に 10年以上経過しているのですが・・・
現在、海外で発売されている緑内障の配合剤は下記の6種類です。何故か全て0.5%チモプトールとの配合剤です。
1)+ ドルゾラミド(トルソプト®)(CAI)
⇒ cosopt
これは、眼圧下降効果はキサラタンと同等と言われています。プロスト系点眼全盛の時代にこれが、第一選択にはなりにくいですが、有効なプロスト系点眼にこれ一剤で最も強力なメディケーションとなるのでしょうか。
2)+ ブリンゾラミド(エイゾプト®)(CAI)
⇒ Azarga
cosoptとの違いは、トルソプトとエイゾプトの違いのみ。沁みたり、曇ったりは避けられない?!
3)+ ラタノプロスト(キサラタン®)(PG)
⇒ Xalcom
チモ単独、キサラタン単独より眼圧下降するが、別々に点眼した場合と比べると同等以下のようです。ただ、その差が大きくなければ、一度で済むこの手の点眼も存在価値ありでしょうか。
4)+ トラボプロスト(トラバタンズ®)(PG)
⇒ DuoTrav
チモ単独、トラバタンズ単独より眼圧下降するが、別々に点眼した場合と比べると同等?
Xalcom との違いはキサラタンとトラバタンズの選択でしょうか。Xalcomが発売され、DuoTravもやがて日本発売されるでしょうが、必然的にβ遮断剤がチモプトールになってしまうことへの抵抗が・・・
※まもなく発売のようです。メーカーとしては朝1回点眼を推奨。まあ、当然でしょうが、やはり問題は充血?
5)+ ビマトプロスト(ルミガン®)(PG)
⇒ Ganfort
これは日本発売予定なさそうです。ルミガンそのものが、日本発売されたばかりで、まだ、自分の中で、評価が定まっていません。充血が強いとよく言われますが、今のところ、そのようなケースに遭遇していません。偶々でしょうが・・。ただ、他のプロスト系点眼のノンレスポンダーに少しばかり使いましたが、眼圧は良く下がる印象があります。
6)+ ブリモニジン(アルファガン®)(α2刺激剤)
⇒ Combigan