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学術講演会 コンタクトレンズ その3 (669)

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城北公園もいい感じに・・

3,コンタクトレンズのケアと乱視用・遠近両用SCL 稲葉昌丸
少々疲れてきたので、かなり端折った概略を・・・


コンタクトレンズケア
稲葉先生は、かなり厳格なスタンスで、コンタクトレンズ装用者に対応されているようです。当然だと思いますが・・・。 まず、冒頭に、眼鏡が一番安全だと、コンタクトレンズならワンデイが最も安全。ついで2週間交換が安全。1ヶ月交換は危険。従来型SCLは更に危険・・。特に若い男性ユーザーが・・。

カラーコンタクトレンズについては、単に素材に問題があるだけではなく、雑貨店やネットで購入するユーザーには、コンタクトレンズに関する知識がなく、当然正しいケア方法も知らず、トラブルが発生するまで、定期検査も受けない訳だから、危険きわまりない。
ソフトコンタクト:こすり洗いが最も重要。これをしっかりすればMPSでも許容範囲内。勿論過酸化水素やポピドンヨード製剤の方が、消毒効果高いが・・・・、簡便性を考えてMPSを使うなら、しっかりこすり洗いをして、たっぷりとすすぎする事。ケースは毎回乾燥させる。
ハードコンタクトレンズ:最も安全。ケースは汚染されているケース多いが、何故か角膜感染が少ない。涙液層が厚く、涙液交換が十分に行われるので、汚染されていても、洗い流されるから?オルソKレンズは、涙液交換不良なので、しっかり消毒しないと危険。ポピドンヨードがいい。

※眼鏡が最も安全で、次にワンデイSCLやHCLが安全。ワンデイは、2週間交換レンズの倍のコストがかかる。ワンデイとして使わないなら、リスクはかえって高くなる。コンタクトレンズは、眼鏡より見え方不良である上に、十分使い方を理解して、ケアもしっかり行わないと危険であることをしっかり認識してもらい、その上でSCL開始。しかも、眼鏡を併用してもらう。眼鏡がなければ、寝る直前まで装用することになるし、違和感があっても、装用を止めず、トラブルの元になるので。

乱視用ソフトコンタクトレンズ
通常1.5D以上(人によっては0.75~1.00Dでも)が適応となる。球面では0.18Dしか矯正効果なく、過矯正になりやすい。オーバーレフして1.0D以上の乱視があれば、積極的に。なるべく低矯正から開始して、乱視軸も鷹揚に対応(すぐに変更しない、少しぐらいずれても気にしない・・)。

遠近両用ソフトコンタクトレンズ
徐々に進化してきた。処方は、手間暇かかるが、QOLを向上させる。ただしコントラストは低下する。
通常、遠見の見え方を優先させる。長時間近見する場合は、眼鏡がはるかに有利。視力の値にこだわらず、不自由がないかどうかで判断する。30cm視力が両眼で0.6ぐらいあればいい。トライ&エラーでじっくり選ぶ。
by takeuchi-ganka | 2013-03-07 10:05 | その他 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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