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水晶体の老化 (758)

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※光明寺 秋になったら綺麗だろうなあ・・・


暇なので、『あたらしい眼科 Vol.31,No4,2014』から・・

加齢とともに、60歳ぐらいまで、-0.25D/年の速度で、調節力が低下する。調節は、毛様筋が収縮し、チン小帯が緩み、水晶体がその弾性でぶ厚くなることで行われる。調節力低下は、加齢によって、水晶体核部の硬化が関与すると言われているが、なら人によって大きく異なるのかと言えば、調節力低下は、水晶体硬化ほどのバラツキはない気がするのだが・・・。

ただ、この調節力低下の大きな流れを止めることは不可能だが、ミルトセレクトやアスタキサンチンなどの内服や、眼周囲の保温(ホットアイマスク)で一時的な調節力回復効果が確認されている。でもそれは、水晶体の硬化が進む前の年代においてのみ(3040代?)・・・で、50歳以上は期待できないらしい。そもそも、大きな流れに逆らえない以上、一時的な回復に努力するより、40歳代前半から累進屈折眼鏡に慣れておく方が賢明だと思うのですが・・・。それじゃ商売にならないのかもしれませんが。


by takeuchi-ganka | 2014-06-04 18:32 | 眼の疲れ | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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