2015年 09月 18日
第26回日本緑内障学会 その4 (869)
その4
学術展示口演09 機能と構造3
P09-1光干渉断層計で評価した耳側乳頭周囲網膜神経線維層厚とハンフリー中心視野との関連の検討 中西秀雄 京大 ⇒スペクトラリスの耳側セクタ平均RNFL厚と視機能(24-2/10-2)は関連低い。耳上側/耳下側セクタ平均RNFL厚と視機能の関連に比べて・・・・。
※24-2とcpRNFLの対応図:下記論文を見て自作した図なので、正確ではありませんが・・・
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11013178
Mappingthe visual field to the optic disc in normal tension glaucoma eyes. Garway-HeathDF, Poinoosawmy D, Fitzke FW, Hitchings RA. Ophthalmology.2000 Dec;107(12):2272-7.
P09-2 非緑内障患者における眼軸長の左右さによる構造の違い 林宏一郎 京都府立医大医療フロ ⇒ 眼軸の差がRNFL厚の差と関連なし?※もともとあまり近視でない眼での左右差だから結果が微妙・・?
P09-3 正常眼圧緑内障患者における視神経乳頭サイズと乳頭回転角の検討 小田莉恵 京都府立医大 ⇒ 眼軸が延長するほど、乳頭は中心窩方向へ回転する。NTGにおいても同様で、乳頭サイズが大きいほど回転角も大きい。
P09-4 日本人健常者における水晶体前面形状定量化の試み 森和彦 京都府立医大 ⇒ 視軸から耳・鼻側それぞれ2mm離れた部位で、耳・鼻側の強膜岬を結ぶ線に平行かつ水晶体前面頂点を通過する線と水晶体前嚢との距離(水晶体突出度: LPDt, LPDn)を測定。
P09-5 高度近視眼と緑内障眼のスウェプトソース光干渉断層計による傍乳頭網脈絡膜萎縮の計測 三木篤也 阪大 ⇒ en-face画面上で強膜開口部(SCO)/βPPA/γPPA
- MG(高度近視かつ緑内障37例55眼) 2.69/1.19/1.06
- G(緑内障のみ 21例35眼) 2.15/0.84/0.23
- M(高度近視のみ 20例23眼) 2.93/1.24/1.58
- C(いずれもなし 17例29眼) 2.06/0.12/0.10
※βPPA:近視で広くなり、緑内障で広くなる。γPPA:近視で広くなるが、緑内障関係ない。
P09-6 スペクトラルドメイン光干渉断層計を用いた黄斑部網膜厚測定における加算測定の有用性 安達さやか 慶応 ⇒ ニデックRS3000 advance 網膜血管走行に基づいたトラッキング下で加算測定で再現性向上・・
P09-7 OCTのshadow幅を用いた網膜血管径評価と緑内障眼における有用性 矢花武史 東北大 ⇒ 網膜色素上皮層のshadow幅を網膜血管径とみなし、眼底写真を用いた方法と比較。緑内障の病期が進むと、血管径減少する・・
P09-8 高度近視緑内障眼における網膜神経線維層異常 田辺晶代 北野病院 ⇒ ERM、cleavage, cyst, RNFL分離・・などの障害があり、緑内障性変化が修飾されるので注意。※黄斑部を通常のプログラムでOCT検査しておくべきかな。
P09-9 緑内障におけるスペクトラルドメイン光干渉断層計による計測部位と再現性 平野恵理 慶応 ⇒ cpRNFLよりmGCCの方が再現性に優れている。※ 乳頭より黄斑の方が、患者さん固視しやすいし、撮りやすい・・?