2015年 09月 19日
第26回日本緑内障学会 その5 (870)
学術展示口演10 QOL2、その他
P10-1 緑内障視野病期とADL・QOLとの関連の検討 小野峰子 東北文化学園 ⇒ ロービジョン者用日常生活活動評価尺度(LFAM)(日常視機能LVFDLと、している日常生活活動LVADL)とNEI-VFQ25で評価。早期(-6dB以上)には、ADLに影響与えないが、中・後期では影響あり。LVFDLの読み書き、LVADLのセルフケアと移動、NEI-VFQ25の心の健康と役割機能が強く相関。
P10-2問診による広義原発開放隅角緑内障の背景因子と病型別比較解析 池田陽子 御池池田 ⇒広義POAGでは緑内障家族歴・心疾患・近視が多い。NTG<POAG:糖尿病。POAG<NTG:冷え性。※最後の冷え性ってのは、昔からよく聞く、冷水負荷試験で、指先の皮膚温度の回復が遅延するのと関連しているのだろうか・・・?
P10-3 緑内障説明会へ参加した患者の背景と不安についての調査 猪口宗太郎 井上病院 ⇒精神面のサポート必要。
P10-4 機能的濾過胞を有する患者における結膜常在菌叢の特徴 大谷伸一郎 宮田眼科 ⇒何故か今回の調査では、Streptococcusが少ない。80%に陽性で、Pアクネス、表皮ブ菌、コリネが多い。濾過胞の形状とは関係なかった。
P10-5 緑内障禁忌の薬剤調査と当院の対応 橋下尚子 原眼科 ⇒ 『私は開放隅角です』、『私は狭隅角・閉塞隅角です』という連絡シールを考案。
※いつも気にしている事だが、一体どの程度の狭隅角なら、抗コリン作用を有する緑内障禁忌薬剤を止めるべきなでしょう。前房深度で判断?隅角の広さで判断?それはAC/CT比だけで?隅角鏡で判断?前眼部OCTやUBMで測定して判断?瞳孔ブロックの程度を加味する?トロピカミド点眼のような強力な抗コリン作用を有するものなら、理解できるが、他の診療科で使っている抗コリン作用を有する薬剤が、一体どの程度危険なのか、どの程度隅角が狭い時に、本当に禁忌にすればいいのだろう?一昔前であれば、僅かな抗コリン作用内服で隅角閉塞をきたすほどの危険な眼であれば、レーザー虹彩切開術していたのだが・・・・今はその敷居が少し高くなり、以前より、野放しの狭隅角眼が少し増えていると思うのだが、その全員に、『私は狭隅角・閉塞隅角です』というカードを渡す事が、他の診療科の診療の妨げにならないだろうか・・・・・私の悩みはつきない。それに、眼科医にさえ見逃されているPACは意外と多い・・・
P10-6 点眼補助器についての新旧比較調査 高橋嘉子 井上眼科 ⇒ リニューアルされた『らくらく点眼』は日点のPF容器以外は、全て適合するらしい。
コメントありがとうございます。『一番危ないのは未診断のPACである』は全く同意します。
日内変動に興味がない訳ではなく・・・・聞き逃しただけで、失礼しました。