2015年 09月 21日
第26回日本緑内障学会 その7 (872)
ランチョンセミナー8 トプコン
演題2 新家眞
Opticnerve head complex及び網膜血管計測・解析ソフト
次々と新しい診断機器が登場する中、眼底写真の復権?いまだに緑内障早期診断の決め手となるNFLDの検出は、レッドフリー眼底写真が最も優れている?早期診断のツールとして注目されているmGCCだが、実はバラツキが大きく、advanced でも結構厚いこともある。早期診断においてOCTは眼底写真を越えられない?また、乳頭出血は、簡単に見つかる非常に意味のある所見で、positivepredictive value (PPV)は53%と良好な値。また、ステレオ眼底写真から、視神経乳頭所見(C/D、Rw/Dd・・・)を自動算出するソフトが、結構使えると。
※開業して16年も経過すると、ちょっと緑内障が疑わしい・・・と思う患者さんを長期間にわたって診ることが多くなり、その経過中に、どんな検査をしても全く正常な段階で、時々DHが見られるってケースに遭遇し、やがて検査機器で検出されるようになる・・・・。こんなことしばしばです。DHは、非常に重要な所見であると、今更ながら確信しています。DHの前にちょっと怪しいって思う・・・というのは、私の力量?
※最近注目を集めている網膜血管径。様々な疾患で動脈径が細くなり、静脈径が太くなる。眼底写真から、倍率補正して、乳頭から一定の距離の血管径を自動算出(IVAN)。1.8から2.7mmの間の60μm以上の血管径を算出。
招待講演
時間薬理学 患者さんにやさしい時間治療
九州大学 大戸茂弘 教授
視交叉上核に存在する体内時計は、時計遺伝子により制御されている。これにより、多くの生体機能や疾患症状に24時間周期の日周リズムがある。薬物治療は、このリズムを理解した上で行うことで、その効果や副作用に大きな違いが出てくると・・・。(眼科では、どんな応用があるのだろう?眼圧日内変動を推定した上で、高いところを叩く?)
※目覚まし時計http://matome.naver.jp/odai/2137353714046300801
これもその応用?