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関西医大眼科同窓会 秋の勉強会 その3 (893)

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2)各論:各疾患におけるOCT

・黄斑外来 

加齢黄斑変性の治療のタイミング

 滲出があれば注射。SRD、浮腫、出血・・僅かでもあれば・・・。再発率70%の疾患で、効果の無い場合、再発を繰り返す場合は・・・? 症例提示 ①avascularPEDRD(+)、注射して剥離ひいても、再発 ②大きなPEDPCV  アイリーア入れても再発 ③ル17回、ア21回・・・やり続ける・・ ④fibrovascular PED:定期的に注射し続ける・・・ただ、⑤線維性瘢痕+CME:注射して引いても視力回復なく適応外? 一般的には、導入時3回+α(一旦滲出消えるまで)、維持はTreat and Extentで。注意すべき症例:①加齢黄斑変性+perifovealPVD(中心窩に牽引)。注射していて、CNVひいても、牽引増強して、黄斑円孔になることも・・②RAPに注射して、CNVシュリンクしても、PED裂孔のリスク大(PCVPEDは裂孔生じにくいが・・・)

・網膜硝子体外来 

網膜硝子体界面症候群/近視性黄斑牽引

①黄斑円孔:手術後EZIZの再生があれば視力良好。自然治癒例でも同様・・。外傷性黄斑円孔は3ヶ月ほどで自然治癒 ②ERM:ⅰ)層状黄斑円孔(ステージ1Aで嚢胞の前壁が外れる) ⅱ)偽黄斑円孔:中心窩外のERMの収縮 ③VMTS ④近視性黄斑牽引(glial ring見えてても、表層に線維状のビトが残っていることあり・・・)

※黄斑円孔のRD:内境界膜翻転法(Inverted ILM flap technique

・糖尿病外来 

黄斑浮腫 局所・びまん性(MAから漏出)/びまん性:バリア破綻⇒血管透過性亢進

形態分類 1)CME:外網状層・内顆粒層に・・ 2)スポンジ状網膜浮腫:外網状層 3)SRD(全てのタイプを伴う)

http://takeganka.exblog.jp/24291658/ 

  • 視力は浮腫の形態じゃなく、黄斑網膜厚と相関。
  • 傍中心窩領域の厚さ300μm以上、PRP後視力低下。浮腫強いならPRP前にステロイド必要・・
  • 虚血性黄斑症:CME・菲薄化。黄斑耳側毛細血管網破錠が中心窩に伸展・・。視力予後悪い。
  • SRD8割は黄斑外MAからの漏出。ステロイドCME・スポンジに効くが、SRDに効きにくい?VEGFは、スポンジに効きやすいが、CMEは有効と無効。SRDは抵抗例多い。SRDは少し成り立ちが異なる・・?SRDhyperreflectivefociOCTでのみ見られる、硬性白斑前駆体?)があれば視力不良。
  • EZELMの有無が視力と深く関連。視細胞のダメージを示している?
  • 治療:無血管野⇒PRP /局所浮腫⇒MA凝固 / 牽引⇒ビト 、びまん性浮腫には・・・⇒ ①抗VEGFが基本 ②STTAVEGFと別の機序で働く) ③ビト
  • OCTの活用⇒①マップの評価が便利。びまん性浮腫を治療すれば、局所が残り、そこはMA凝固・・ ②虚血性変化(菲薄化)がわかる。
  • 最後にOCT付き顕微鏡の紹介・・

・緑内障外来 

所用により退席


by takeuchi-ganka | 2015-11-24 15:30 | 学会報告 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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