2018年 05月 25日
PF点眼発売15周年記念学術講演会 その1 (1061)
PF点眼発売15周年記念学術講演会
情報提供 日本点眼
この点眼容器が出るまでは、殆ど存在そのものを知らなかった会社なのだが、PF点眼といういのは画期的な製品で、これによって、私的には、数あるジェネリック製品を主力商品とする会社とはスタンスの異なる注目すべき会社になりました。実はそれ以前にも、この会社はチマバックというチモロールの防腐剤フリー点眼を発売していましたが、大きくて使いづらく、明らかな塩化ベンザルコニウム過敏症のケースにしか、使う気になれませんでした。チマバック発売は1995年のようで、23年も前の話です。1999年にキサラタンが登場して、第一選択薬となってからは、ほぼ忘れていました。でも、この会社の防腐剤フリー点眼開発への努力は続けられ、PF点眼が発売されたのは、03年9月でした。点眼製造過程で使われる0.22μmのメンブレンフィルタによるろ過滅菌工程を、点眼容器に持ち込むという努力が実を結んだようです。ただ、先発品のキサラタンのBAK濃度は0.02%で、BAKが0%で大丈夫なのか・・・?ただトラバタンズも0%だし、タプロスも0.0015%とキサラタンの1/13しかないし、0%でも大丈夫。
開発の専門家の話なので、途中からついていけなかったのだが、 logP(分配係数)とは?薬学用語解説によると、『化合物全体の疎水性を表す数値。分配係数は化合物が水と有機溶媒(n-オクタノールが一般的)の二相に溶解したときの平衡溶解度比を実測した値で、一般に分配係数 P = (有機溶媒相の濃度)/ (水相の濃度) で表される。値が大きいほど脂溶性が高い。』 キサラタンは4.3、水に十分溶けない。BAC濃度を高くして可溶化。PFの可溶化剤はポリオキシエチレンヒマシ油で、イオン強度を下げて、それを安定させるものは、ホウ酸緩衝液で、安定させるのは、エデト酸ナトリウム。
※logP:タプロス4.5-4.6、
※エキサイトブログの投稿が不安定なので、今後ブログの掲載先を変更するかもしれません。
当面の間、もうひとつのサイトへ二重投稿します。
http://shirokitakoen.blogspot.jp/
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