2006年 11月 14日
色覚異常2(第二異常のシミュレーション)
では、実際に、色覚異常の人は、どんな見え方をしているのでしょうか?色覚シミュレーションのソフトを入手したので、一番頻度の高い、第二異常の見え方をシミュレーションしてみます。ただ、このシミュレーションは、2色型色覚(いわゆる色盲)なので、異常3色型(いわゆる色弱)の人は、ここまで極端でないと思いますが、参考になると思います。ちょっと出かけてスナップを撮ってきましたので、それを変換して提示します。この程度なら、日常生活に支障ないと感じる写真もあれば、時には、これは見にくいと感じる写真もあります。先ずは、参考までに・・・
最初がオリジナル、次が第二色覚異常の順で提示します。
1)先ず、私が撮影した芸術的な?夕陽の写真です。第二異常だとちょっと味気ない程度。
2)交通信号の赤です。第二異常だと、木々の緑と同じ色で、あまり目立たないです。
3)ただの町並みですが、第二異常だと、少し殺風景な印象ですが、日常生活には問題が無いというのは、この写真でもわかるような気がします。
4)当然ですが、この青い交通標識は、全く同じです。
5)でもこの赤い電光掲示は、少しコントラストが低く見にくいでしょうか・・
6)病院の非常口もあまり目立ちません。
7)まもなく、一番美しい季節になる紅葉も、かなり色合いが異なります。
8)菖蒲園はちょっとびっくりです。
9)甲子園の7回裏はこんな感じ。
つまり、オリジナルとあまり変わりない状況から、オリジナルとは全く異なった印象であったりすることもあるのです。我々もこのことをもっと知る必要があるでしょうし、国や公共機関も当然同様で、交通標識や非常灯などは、配慮が必要でしょう。また、色覚異常の人も、自分のおかれている状況を把握しておくことも必要なのではないでしょうか・・