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加齢黄斑変性

 朝の番組『おはよう朝日です』で、加齢黄斑変性が取り上げられていました。この病気は、本当に怖い病気です。先ず、発症したら、現在考えられる最高の治療を、最高の医師から受けたとしても、全く元通りになる確率が非常に低いからです。宣伝文句ほど、簡単じゃない。勿論、中心窩から離れた部位に新生血管があり、軽度の網膜剥離以外の複雑な要素がないようなケースであれば、ほぼ元通りになることもあるでしょうが、なかなかそうはいかないのです。同じ加齢黄斑変性とう病名でも、殆ど失明してしまうケースもあるのです。同じ病名であっても、その重症度は、天と地ほど差があったりするのです。

 個人的に、考えられる予防法を・・・
①40歳を越えたら、眼底検査を受ける。
②眼底検査に前駆病巣があれば、定期検査を年に1回は受ける。アムスラーチャートを家に置いておく。
アムスラーチャート
加齢黄斑変性_f0088231_10321419.jpg

③前駆病巣があれば、エビデンスのあるサプリメントを摂取する。
④発症すれば、専門病院へ紹介してもらう。

 簡単に言えば、これだけですが、建前を排除して、少し詳しく言うと、

①眼底検査は、黄斑部については、接触型の後極部レンズをあてて、綿密に調べる。他の方法では見逃す可能性高い。
ドルーゼン(硬性・軟性)、網膜色素上皮異常(萎縮・剥離・・)は、写真で記録し、経時的変化をみる。写真でないと、僅かな変化は掴みにくい。
③サプリメントは、怪しげなものが、腐るほどありますが、エビデンスのあるもの:ボシュロム社のオキュバイトを摂取する(回し者ではありません・・・)。
④私は、専門家として全幅の信頼を置いているK医大T准教授に紹介します。ぽっと出の奴には任せられません。これが、最善の方法と考えています。

正常な黄斑部
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前駆病巣
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Commented by haru at 2007-10-21 13:40 x
はじめまして。
ドルーゼンを検索していてこちらを拝見しました。
先日健康診断の眼底検査でドルーゼン、判定Cという結果が出ました。
私は45才女性で裸眼0.05くらい、40才までは検査で引っかかった
ことはなかったのですが、この4年は受けていませんでした。
(今までも今回も他の項目はAです。)
最近右目がちょっと見えづらいなと思っていましたが
年齢とめがねが合わなくなっているのかと思っていました。
こんな結果が出てすごく心配です。
高齢で男性の方が多いということを見ましたので、なんで私が?
とも思います。すぐに専門医に見てもらいたいのですが、どちらに
行けばいいか・・。教えていただけないでしょうか。
住まいは東京です。
Commented by takeuchi-ganka at 2007-10-21 14:24
判定のAとかCとかは、人間ドックの判定基準ですね。Cというのは、要するに、一度眼科医の診察を受けろということでしょうか。実は、ドルーゼンにも軟性と硬性があり、通常は後者です。ましては、45歳という年齢を考えると、恐らく硬性ドルーゼンでしょうか。心配なのは軟性ドルーゼンです。ドックでは、そんな鑑別しませんし、眼底をみて、黄斑部に黄白色の沈着物があれば、全て引っ掛ける筈ですから。だから、予想としては、硬性ドルーゼンだとうことになりますし、裸眼じゃなく、矯正視力がよければ、あまり心配することはないと思いますよ。
ただ、C判定なので、一応は眼科に行った方がいいと思います。普通の眼科なら、眼底検査は可能ですし、加齢黄斑変性の前駆病変だけなのか、既に発症しているのかぐらいは、すぐに分かると思うのですが・・・。
加齢黄斑変性の第一人者は、関東の場合、駿河台日本大学病院の湯澤美都子先生だと思いますが、初診は紹介状が必要だと思いますよ。
Commented by haru at 2007-10-21 15:55 x
さっそくのご返信ありがとうございます。
まずは近くの眼科へ行ってみることですね。
なんだかいろいろ悪い方へ考えるばかりだったので、先生のコメントを
読んで少し落ち着きました。なにしろ聞いたこともない病名で、調べるほどに怖くなっていたので。本当にありがとうございます。
先生のような、ブログを見てここなら、と信頼のおける個人のお医者様が近くにいれば、とても心強くてうれしいのですが。
それがちょっと残念です。
Commented by chisa at 2009-07-31 15:42 x
はじめまして。私もドルーゼンで検索しこちらに来ました。
数ヶ月前から、パソコンをしている時に横線に窪みのようなゆがみが見えるようになりました。
初めは疲れ目かな?と気にもしていませんでしたが、左目だけだと異常なく、右目で見たときにゆがみがあることに気づき、今日、近所の眼科に行きました。
眼底検査のあとに撮った写真を見ると、黄斑部に数の子の粒のような小さい黄色い点が2,3こ、微かに写っていました。
先生の説明では、「46歳(女性)と言う年齢では早い」ということと、
視力が裸眼0.7、矯正1.0なのですぐに失明するとかいう事はないとおっしゃいましたが、不安でたまりません。
オキュバイトを勧められ、試してみることにしました。
それと疲れ目用の目薬、ほかには飲み薬などは処方されませんでした。
カルテには「加齢性黄斑変性(ドルーゼン)」と記入していたと思います。
元通りには治らないということと、このままいったら70歳の頃には失明してしまうのかしら?などと不安でたまりません。
しばらくは経過を見て、オキュバイトがなくなる一ヶ月ごに再検査の予定です。
Commented by takeuchi-ganka at 2009-07-31 18:21
黄色い点が2-3個というのは、硬性ドルーゼンでしょうか。よくある事とも言いがたいですが、珍しくはない。大型の軟性ドルーゼンがあるか、中型のものが多数あるか、加えて中心窩を含む地図状萎縮などがあれば、ハイリスク群と考えて、オキュバイト勧めますが、そうでなければ、何もしないことの方が多いです。46歳の女性に硬性ドルーゼンが数個。あまり気にしなくていいのでは・・・・。これだけなら、年に1度ぐらい眼底検査すれば十分?
 ただ、『ゆがみ』があるとすれば、ドルーゼンだけでは考えにくいですね。小さな網膜色素上皮剥離が中心窩にかかっているような状況なのでしょうか・・・(失礼、これは何のことか解りませんね)。これは見ないと何ともいえないですが、だったとしても、それほどハイリスクではない。少なくとも、失明の心配をするような状況ではないと思うのですが・・・
Commented by chisa at 2009-08-01 07:53 x
早々のご返信ありがとうございます。
パソコンで色々調べては不安になるばかりで。。。でも先生のコメントを頂いて、少し気持ちが落ち着きました。
眼科では、たまたま小さな『ゆがみ』に気がついたから発見できたとも言われました。
ただ元に戻らないという言葉がショックでした。
それから「網膜色素上皮剥離」というのも気になるので、次の診察の際に
聞いてみようと思います。
今回眼底検査をしていない左目も見てもらおうと思っています。
これ以上進行しないように普段からの生活も見直します。
ありがとうございました。
Commented by chisa at 2009-08-06 10:27 x
おはようございます。たびたび失礼いたします。
火曜日に別の医師の診察をうけてきました。
両目の眼底検査をし、左目には異常がないと言われ、少しホッとしました。
ただ、この先左目に出るか出ないかは判らない。
右目もやはり経過をみてサプリメントを続けること。
もしも、進行性だったらいずれ失明もありうるけど、今は何ともいえない。
その進行の速さも人それぞれで、何年くらいで。。ともわからない。
もしかしたら加齢ではなくて他の病気が原因かもしれない。
詳しく調べるなら造影剤を使うなどの検査はあるがどうしますか?
と聞かれ、
「やったほうがいいのでしょうか?」と聞くと、先生は暫く考えて、
「とても心配されて、不安で来院されたんでしょう。
このまま悶々としているのなら一度受けてスッキリしたほうがいいでしょう?」
と、都内の大学病院を紹介していただきました。
やはり毎日毎日不安で、最悪のことばかりを考えてしまいます。
考えすぎだと家族には怒られますが・・・
来週、早速行ってみようと思っています。

Commented by takeuchi-ganka at 2009-08-06 12:08
一般論ですが、患者さんが心配症で、『本当に大丈夫ですか?絶対大丈夫ですか?』と聞かれるほど、検査が多くなってしまいますね。何事も、絶対ということはないので・・・
Commented by ひすか at 2011-06-20 14:22 x
はじめまして。私もドルーゼンで検索してここにたどり着きました。
三年前の会社の健康診断でドルーゼンと表記され、眼底は「B」判定でした。昨年はなし、今年はまたドルーゼンと書かれやはり眼底は「B」判定という状況です。
視力は左右とも1.5で問題はありません。

ただドルーゼンとは関係ないかもしれませんが、子供の頃より目を細めると白い陰みたいなものが、目を動かすたびに移動する症状があります。
飛蚊症ではないかと思っているます。ちょっと心配ではあります。

更なる精密検査をしたほうがよろしいでしょうか?
Commented by takeuchi-ganka at 2011-06-20 15:32
ドルーゼンとは無関係の飛蚊症:硝子体の加齢性変化によるものだと思いますが、一度は、しっかりと眼底検査すべきだと思います。
by takeuchi-ganka | 2007-10-10 12:35 | 加齢黄斑変性 | Comments(10)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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