ω-3多価不飽和脂肪酸(ω-3PUFA)について (351)
2009年 04月 25日
脂肪酸というのは、脂質の構成成分であったり、エネルギー源であったりします。また、構成する炭素鎖に二重結合、三重結合を有する不飽和脂肪酸と有さない飽和脂肪酸に分類されます。ただ、飽和脂肪酸というのが、単にエネルギー代謝に関わっているだけなのと異なり、不飽和脂肪酸というのは、不足すれば様々な疾患に関連するので必須脂肪酸と呼ばれています。植物油や魚の油などには不飽和脂肪酸が多く含まれます。所謂サラダオイルというのは、菜種・大豆・トウモロコシ・ひまわり種・ごま・紅花・綿実などから作られ、美味しく頂けるようにブレンドされているのだと思いますが、これには飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸が一定の割合で含まれています。我々は、料理に油を多用しますが、その油に光があたり、より健康的な油へと変身を遂げつつあります。日清のホームページを見ても、レギュラーオイル以外に、健康オイルが2種類、素材プレミアムオイルが6種類、ヘルシープレミアムオイルが4種類、計12種類以上のオイルが用意されています。
更に、不飽和脂肪酸の二重結合の数が1つか複数かで、分類され、複数のものは、多価不飽和脂肪酸と呼ばれ、この多価脂肪酸は、その化学構造式のω末端から、最初の二重結合が3番目の炭素-炭素結合が現れるものを、ω-3多価不飽和脂肪酸といい、6番目ならω-6、9番目ならω-9と呼ばれるようです。α-リノレン酸やEPA、DHAは、代表的なω-3脂肪酸で、リノール酸がω-6、そしてオレイン酸がω-9です。α-リノレン酸は種油から、EPA、DHAは魚の油から摂取するので、日本人の食生活の欧米化によって、ω-3系が減少している可能性があります。
またもや、長い前ふりでしたが、ω-3多価不飽和脂肪酸、ω-6多価不飽和脂肪酸ともにPG、LT、TXの前駆体ですが、ω-6から誘導されるのは、PGE2、PGI2、TXA2、LTA2で、強い生理活性を持つのに対して、ω-3から誘導されるのは、PGE3、PGI3、TXA3、LTA5で、弱い生理活性しか持たないそうです。逆に言えば、ω-3を多く摂取することでω-6系の強い生理活性を有するエイコサノイドの合成が抑えられることになるそうです。このω-3 PUFA摂取は、高脂血症・心血管疾患予防のみならず、AREDSⅡの結果待ちですが、加齢黄斑変性予防になる可能性もあります。
まあ日本人は、サプリメントになんか頼ることなく、海に囲まれているのですから、美味しいマグロ、イワシ、サンマ、サバ、アジ、加えて、鰻(蒲焼)でも食べれば万全でしょうか。全て、美味しい純米酒と相性抜群。

