再びOCTについて その1 (365)

OCTは、非常に高価な機械ですが、その短期間の飛躍的な進歩と有用性により、フーリエドメインOCT機は、現在、以下の如く、眼底用5機種と前眼部用2機種が発売されています。もっとあるのかもしれませんが・・・・。97年のOCT2000に比べると異次元の精度です。ただ、ここまで進歩すれば、今まで過渡期と買い控えていた方々も、そろそろ買い?現行機種の解像力はもう十分?、我々が普段目にする疾患に対して、十分量の情報を与えてくれそうです。ここまで来れば、あとは値段、使い勝手、十分なデータベースに基づいた解析プログラムなどがポイントでしょうか。
 あたらしい眼科26(5):581-582,2008 にあるOCTの進化の図(中心窩を含む網膜)を一部拝借すると、明らかですが、10年間にこれだけ進歩したのです。スペックルノイズだらけの画像から、見事にノイズを取り除かれた画像が提示されるようになっています。もう、一部専門家の手から一般臨床に降りてきてもいい?
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①ハイデルベルグ・スペクトラリス  
~株式会社JFCセールスプラン~ 
※40000スキャン/秒+TruTrack™ eye trackingの組み合わせで、業界最高レベルの解像力を実現。

②シラス HD–OCT 

~カールツアイスメディテック株式会社~
※25000~27000スキャン/秒。

③3D OCT-1000 MARKII 
~株式会社トプコン~ 
※27000スキャン/秒

④RTVue-100 
~中央産業貿易株式会社~ 
※26000スキャン/秒

⑤SOCT (Copernicus) HR (日本ではコペルニクスと言わない?)
~OPTOPL社~ 
~キヤノンマーケティングジャパン株式会社~ 
※SPOCTは、タイムドメインの60倍の25000スキャン/秒だったのが、コペルニクスは、更に2倍以上の52000スキャン/秒。解像力も、前機種6μmから3μmと2倍の解像力に。この卓越したスキャン速度によりスペクトラリスと並んで、業界最高レベルの解像力を実現しているようです。

⑥前眼部OCT SS-1000 CASIA 
~株式会社 トーメーコーポレーション~ 
※世界初の波長走査型OCT方式前眼部画像診断装置
⑦Visante™OCT 
~カールツアイスメディテック株式会社~ 
Commented by takeuchi-ganka at 2009-09-09 09:00
ニデックから発売されたRS-3000は、53000スキャン/秒という業界最高レベルの速さで、高画質が期待できます。しかも国産なので、値段もハイデルベルグのOCTcompact と同程度?やや安い・・・魅力的です。
by takeuchi-ganka | 2009-06-08 14:03 | その他 | Comments(1)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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