昨年末から画像の美しさで群を抜く存在のOCTをデモしています。と言っても、スペクトラリスOCTのCompactの方ですが。他の平均的なOCTのスキャンスピードが26000Aスキャン/秒前後なのですが、この機種は4000Aスキャン/秒!それに加えてTruTrack™ eye trackingという技術の組み合わせは、世界最高水準の画像を提供してくれます。メーカーも強気な訳です。でも、とにかく美しいのです。技術的な問題は置いといて、このeye trackingは、アイトラッカーを起動させた部位を覚えていて、まったく同じ部分の断面像のみを取り込んでくれます。大きく目が動いた場合は、取りこまれず、固視が回復すると、取り込みが再開し、予定枚数取り込んだら加算平均した画像が表示されます。患者さんも、固視を強要されず、楽な気持ちで固視標を見ていればOKで、結果、加算平均画像は非常に綺麗なのです。当然、黄斑疾患の解析力、経過観察力においては、絶大な力を発揮すると思われますが、緑内障屋としては・・・・?。
他の機種でも搭載されている乳頭周囲の神経線維層の解析は、多分、ワンランク高いレベルで行われるでしょうが、RTVue-100に搭載されているGCCがないのです。板谷先生の発表でも、その部分はマニュアルで行われていたようで、美しい画像なだけに、GCCがないのは残念でなりません。ただ、神経線維層の解析しかできませんが、僅かな変化も逃さず、レベルは非常に高い。