第7回ミニ目の勉強会 (477)

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天神祭の宵宮の夕方、浴衣姿の若い人もちらほら・・。この日も35度以上の猛暑。こんな日は涼しいホテルでお勉強しましょ。




第7回ミニ目の勉強会
開業医がOCTを買ったら・・・ ひらかた山岸眼科 山岸和矢先生


 天六の森下先生の主催されるこの勉強会、今回はOCT3機種(Z社・T社・H社)をデモしつつ、もう2年ほどOCTを使いこなしている山岸先生の講演です。『開業医がOCTを買ったら・・・』というテーマですが、このタイトルは若干問題あり?。演者は、有数の緑内障の専門家ですから、『緑内障の専門家がOCTを手に入れたら・・・』というのが正しいのよう表現で、どの医師にも当てはまる訳じゃないような・・・。切れるツールは、使い方に注意しないと・・・。山岸先生が、OCTを非常に有用なツールとして使いこなし、楽しんでいることはよくわかりました。羨ましい・・・

 例えば、今まで怪しいとは思いつつも、そこに既に緑内障性変化が発生しているのかどうか、客観的な根拠がなかったケースで、新しい世代のOCTはそこにpreperimetric damageの有無を示してくれます。例えば、大きい乳頭陥凹があるものの、NFLDが確認困難な場合、半視野に異常があるもの、正常な半視野に対応する網膜は本当に正常か?片眼性の緑内障は本当に片眼性か?眼圧コントロール良好で視野安定は、本当に安定なのか・・・?など、数々の疑問にそれなりの答えを出してくれまる筈。

 ただ、私の印象では、これらの器械はまだまだ過渡期。開業医にとって重要なのは(私だけ?)、光学顕微鏡写真のような網膜断層像よりも、緑内障解析プログラムの出来です。断層像を層別化して、各層の厚みをなるべく正確に測定し、正常データとの隔たりをわかりやすく提示し、それが診断・経過観察に有用なレベルにまで洗練されているかどうかです。高いお金を払うのですから、こんな事出来ますよ・・なんてレベルではダメなんでです。使って有用でなければ意味がないのです。私は誰に言ってるのでしょう?

 デモされていたT社のOCT。少し前の試用時と比べても大幅にグレードアップしてるやん・・・。GCC(GCC+も)装備し、前回文句を言った箇所も大きく改善されているようで、文句を言ってすぐ改善されるのは、国産の利点(私が文句を言ったからではないですが・・・)。外国の機種に、この真似は不可能?これからは、N社とT社の戦い?思い切り戦ってディスカウントしましょう。


 講演とは関係ないですが、この方の右眼視野は、上方のみの障害で、下方には幸い暗点が検出されていません。これをどう考えるか・・
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 まあ、OCTに頼らずとも、眼底をしっかり見たら、下方視野に相当する上方網膜にダメージ零って事はないのですが・・・。このN社のOCTの解析画面を見れば上方に軽い変化が始まっている事を明瞭に又定量的に確認できます。
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 ただ、ここまで上質の画像が大多数の患者さんで得られるかどうかは、疑問です。実際使ってみないとわからないのですが、少し白内がもある・若干固視の悪い・中高年の緑内障患者の何割ぐらいに、上質の画像が得られるのか・・・、そこが大問題で、その点、H社はダントツによく、N社もかなりいい。他の機種は・・・。また、得られた画像はあまり詳細な画像なので、再現性がどの程度あるのか、それは経過観察に堪えるものなのかどうか・・・。まだまだ確認出来ていないことばかり・・
Commented by にしわき眼科クリニック at 2010-07-31 00:10 x
先生初めましてこんばんは。愛媛県八幡浜市で眼科クリニックを開業している西脇と申します。



実は私もOCTの導入を検討中で、勉強になるのでこのところほぼ毎日先生のブログを拝見しておりました。



オプトビュー社のiVue100、トプコンのOCT-2000、ニデックのRS-3000、カールツァイスのシラス400とデモしてきたのですが、現段階ではトプコンかニデックのどちらかかな?と考えています。(続く)
Commented by にしわき眼科クリニック at 2010-07-31 00:12 x


トプコンの長所は、コンパクトでスタイリッシュな躯体、ユーザーフレンドリーなインターフェイスと結果表示画面の分かりやすさ、前眼部OCTの出来の良さで、逆に短所は緑内障のサークルモードで視神経乳頭の自動追尾の出来が悪いこと、今の段階では3Dトポに時間がかかることと思っています。GCC+はこないだの白内障学会でデモ機をちらっと見たのですが内容が良く分かりませんでした。



ニデックの長所は撮影がとにかく簡単でスピーディーなこと、ワイドエリアスキャンで基本スペックが高く、特にGCCの出来が良いこと、逆に短所は本体+パソコンで大きくてスペースユーティリティが悪く嵩張ることと、価格が比較的高額なことと思っています。



先生が現段階でこの2社から購入するとすればどちらを選択されますでしょうか? 御教授戴ければ幸いです。
Commented by takeuchi-ganka at 2010-08-01 11:39
確かに国産N社は出来がいいと感じていますが、これも僅かなデモ期間ですし、T社もグレードアップしているようで、GCC/GCC+が使用に耐えるレベルのものか判断できていないですし、まだ答えは見つかっていません・・
Commented by にしわき眼科クリニック at 2010-08-01 22:29 x
 確かにT社のバージョンアップのスピードは早いようですね。8月末リリース予定の新バージョンでは3Dトポも現状の両眼5分から劇的に早くなるようですし、私ももうしばらく悩んでみることにします。



これからも訪問させて頂きます。
by takeuchi-ganka | 2010-07-26 15:03 | 学会報告 | Comments(4)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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