第377回 大阪眼科集談会 (479)

f0088231_1821364.jpg


第377回 大阪眼科集談会

1、RetCamⅡにより観察できたBloch-Sulzberger症候群の一例 関西医大枚方
少し遅れて入場しました・・・。
新生児の眼底を観察するのには、心強いツールのようです。詳細は知りませんが、接触型のデジタル眼底観察装置で、Max130度の広画角のデジタル画像が撮れるので、後で皆でゆっくり見直して検討可能で、有名だけど稀な疾患:Bloch-Sulzberger症候群の診断もそれほど困難じゃない?ROP様の眼底:網膜血管の拡張蛇行・異常吻合、無血管野・新生血管・・があれば・・。
RetCamⅡ

2、良好な近見視力を示した黄斑低形成の一例 阪大
 白子症や先天無虹彩で見られる黄斑低形成。この黄斑低形成を最新テクノロジーで評価すると・・
 症例は、経線弱視で経過観察・治療中の黄斑低形成症例。OCTでも陥凹なし。
 中心窩の機能を評価する手段①OCTでIS-OS line・ELM②Adaptive opticsによる錐体細胞の評価。この手段を用いると、例えば白子症の黄斑低形成でも実は様々なレベルのものがあるらしい(とっても低形成から少しだけ低形成まで・・)と。この患者さんは、①②ともに良好と判断。また治療により近見視力から視力回復を確認。

3、デジタル青モノクロ画像により網膜内層の菲薄化を検出できた陳旧性腎性網膜症の1例 大阪市大
 デジタル画像をRGBに分解?Rが外層、Bが内層の評価が出来る。症例は31歳の男性。腎性網膜症。CWS多発し、MEも。透析後0.1⇒1.0に視力回復。青モノクロ画像でみると、CWS後は低輝度斑に。これはOCTのGCCで網膜内層の菲薄化部位と一致。それで・・?
※OCTなんか使わなくても、デジタル眼底写真をRGB分解するだけで、それに近い情報が得られる?

4、ベグインターフェロン/リバビリン併用療法におけるインターフェロン網膜症の発症率とリスクファクターについての検討 住友病院
 現在、C型肝炎の標準的治療である『ペグインターフェロン・リバビリン併用療法』によるINF網膜症の検討。一般にINF投与後2週~6カ月後にCWS、出血が出現。時にBVO、IONも。報告は18~86%。今回のスタデイでは、55/127の39%。INF投与後の急激なラボデータ変化によってINF網膜症は発症する。ラボデータが安定すると、消退する?
ベグインターフェロン/リバビリン併用療法


5、エタンブトール視神経症と考えられた一症例 総合医療センター
RA患者さんが、非結核性好酸菌感染。EB含む4剤併用療法。7カ月後から症状が・・・。下肢のしびれ、そしてCFF低下、視力低下・・。視力も0.6/1.2⇒0.09/20cmHBに。EB中止し、数か月かかって、0.15/0.06まで改善。
※EB投与開始時から眼科医が管理すべきでは・・・

6、眼窩脂肪容積の増大と続発緑内障を来たした再発性多発性軟骨炎の1例 大阪医大
  再発性多発性軟骨炎(全く馴染みのない病名)。54歳男性。上強膜炎に眼圧上昇、眼球突出。耳介生検し診断確定後、ステロイド全身投与。その後Td/Ts=40/40となり、PEA+IOL+レクトミー。眼圧上昇の原因は?上強膜炎+眼窩脂肪容積増大による上強膜静脈圧増大?

7、正常眼圧緑内障として長期経過した後にアルツハイマー病を発症した1症例 大阪医大
ADにNTG多い?NTGはAD型脳血流分布多い?ただ、NTG⇒ADはあまりない。
61歳女性のNTG。16年間に視野悪化し、その後AD発症。視野悪化の原因はどうもNTG以外にないようで、今後、AD治療がNTGに与える影響に興味が持たれるところ。(※ADあったら、視野の評価できないと思うのですが・・・)
世界初の正常眼圧緑内障のモデル動物 
※NTG患者さんは非常に多いので、長期間みていたら、AD発症ってよくあることでは?

8、開放隅角緑内障の眼圧日内変動に対するサイヌソトミー併用線維柱帯切開術の効果 関西医大滝井
ロトシノしたら、平均眼圧、最高眼圧が有意に下降し、変動幅も減少。夜間ピークも消失。だから、あまり眼圧下がらなくても、緑内障進行抑制効果あり・・・かどうかはまだ不明。
※経過観察がどの程度なのかは知りませんが、術後3カ月ではそうだったとしても、1年、2年、或いは5年たっても同じ事が言えるでしょうか?緑内障は長期にわたって経過をみるべき疾患。是非数年以上経過した症例を集めて同様の結果が得られるのか調べてほしいものです。或いは、その結果、本当に視野を保護できているのかどうかを検証してください。

9、硝子体手術後黄斑円孔を認めた6例 多根
 弁状裂孔のRRDにビトした2403眼中6眼0.25%にMH形成。2404眼全例経過追えているのだとしたら凄い・・
※検眼鏡的にも、OCTでも何もないように見えてもMH生じる?何もなかったらMH生じないので、殆ど取り除いたと思っても、僅かに残っていて、0.25%ぐらいはMH作ってしまうって事でしょうか。

10、アトピー性白内障における術前後の眼合併症 近大
 アトピー特有の病理と叩打癖による慢性的機械的障害が相まって、顕在的/潜在的に、隅角・毛様体・網膜最周辺部にはトラブルを抱えている事が多く、白内障術後問題多し・・

この途中で退席。
灼熱の大阪神戸間を長袖シャツを着てネクタイ・スーツ姿で移動すれば大汗必至。そーっと移動すべく、早めの退席?


11、輪部上皮切除が奏功した角膜混濁の1症例 友紘会
12、アカントアメーバ角膜炎の診断治療の実態 住友病院
特別講演 角結膜の見方 東大教授 天野史郎
by takeuchi-ganka | 2010-08-08 18:02 | 学会報告 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30