2010年 08月 31日
第10回近畿眼科オープンフォーラム その3 (484)
※カタログスペックだけではわからない操作性や有用性を聞きたいのですが、カー雑誌のように実際に多数の機種を長期間使用した結果などは聞ける筈はなく、検査員が操作し、医師は結果を見ているだけでは、操作性は不明でしょうし、普通は一つの機種を使いこむので、それ以外の機種との比較というのも不明。我々のデモも、短期間なので、実際に長期間使用し、様々な症例をみたり、経過観察に使えば、短期間には分からなかった利点・欠点がどんどん見えてくる筈。つまり、購入するまでは、真の姿はわからないままなのかもしれませんが、それを言っちゃお終いなので・・・
以前も書きましたが、経験豊富で非常に優秀な緑内障専門家が、非常に楽しめるツール(トプコン)を手に入れ、嬉々として、OCTを使い倒している様子がよくわかり、この話を聞けば、すぐにでも買いたいという気にさせられます・・。
話の内容とは少し逸れてますが・・・
1)OH?緑内障様乳頭に、OCTで異常が出ていないか?
2)上方のみに乳頭・網膜(下方のみの視野異常)がみられる眼の下方の乳頭・網膜にOCTで異常が見られないか?
3)片眼の緑内障の僚眼にOCTで異常は出ていないか?
※ある有名な先生が緑内障は両眼性だとおっしゃっていました。だからやがて他眼にも異常が出てくる・・と。ただ、かなり高齢の緑内障でも、OCTで異常が全く片眼のみにしか検出されないことも経験するのですが・・・。これは緑内障じゃない?
4)近視眼性変化の中に緑内障性変化が混在していないか?
など、今まで、神眼をもってしても、なかなか答えを見つけられなかった諸問題に、OCTは瞬時にそれなりの答えを提供してくれます。特に、更にパワーアップしたOCT-2000は、更に楽しい・・。
※視野検査の代わりになれないが、検査回数を減らすことはできると結論。ただ、視野検査は、緑内障の場合、神経節細胞機能検査と考えてもいい訳で、将来OCTが神経節細胞数をマップ表示してくれるなら、加えて、その数と機能が連動するなら、視野検査の代わりになれる日が来るような予感はします。