第21回日本緑内障学会  その6 (493)

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一般講演17 画像解析3

2-017-1 Cirrus OCTのnormative databaseによる網膜神経線維層厚測定結果と各種視野検査結果との関係 近大
 緑内障疑い症例(PPG?)45眼・早期52眼・中期23眼・後期30眼
NFLTを正常データと比べたパーセンタイル値。当然ながら病期が進むにつれて、1%タイル値を示すNFLT部位増加。これも当然ながら、全周より4分割、それより12分割の方が、異常検出感度高い・・。
5%タイル値範囲内症例でも機能的選択的視野検査(FDT、フリッカー、SWAP)なら異常検出できる?

2-017-2光干渉断層計による小児の網膜神経線維厚の測定 香川大
症例は、斜視弱視外来の子供。-6~+3D、4-17歳(平均10.1歳)。眼軸はIOLマスターで。RNFLTはシラスで。小児は96.1μmと厚い。成人(平均61.1歳)は86.9と薄い。年々減少するので当然・・。また眼軸が長いほど、薄い。こちらの方が影響大。
※ただ、眼軸が長いと原理的には乳頭から少し離れた部位を測定していることになり、余計に薄く測定される?

2-017-3 スペックルノイズ除去OCTによる視野異常を認めない早期緑内障における網膜神経線維層欠損の検出感度の検討 京大 (座長賞)
 所謂PPG(緑内障専門医が視神経乳頭を見て判定?)のNFLDの検出能力。TDのストラタスよりRTVueやスペクトラリスは高いが、セクター解析では後者で差がでない?マップ解析で細かに見ていくと、やはりスペクトラリスが能力高い。

 ※個人的感想
非常に進化した緑内障診断能力を有する器械が誕生しつつあります。その器械が測定するのは、網膜神経線維層(NFL)、神経節細胞層(GCL)、GCC(NFL+GCL+IPL)などが対象。そして、その厚みを正常データとの比較したり、上下の非対称性を調べて、緑内障早期所見として提示してくれるようです。それは、緑内障が、神経節細胞死に端を発する疾患であるから・・・・・
 ただ、その進化した器械がどれだけ、緑内障を早期発見できているのかを調べようとした場合、通常の検査手段(?)で緑内障と診断された症例を対象にしたのでは、その新しい診断機器の価値を評価するのは不可能でしょう。どんなに進化した機能選択的視野であっても相関しない。つまり、その検査機器のみが発見しうる極早期緑内障と相関する検査データは他にはなく、結局、非常に優秀な緑内障の専門医が、しっかり眼底を見て、乳頭のリムの状態・隣接する網膜神経線維層の状態を見て極早期緑内障と診断し、それにOCTがどれだけついてこれるかなどという、何だか本末転倒的なスタデイになってしまうのです。だったら、最初から器械使わず、自分の眼で勝負すればいい・・??


2-017-4 正常眼圧緑内障における中心窩および視神経乳頭周囲脈絡厚 大阪医療センター
 阪大が持っているHPOCTによる仕事。非近視群では、正常とNTGであまり差がない(一部あり)が、近視群では全ての象限で明らかに薄い!強度近視のNTGの発症メカニズムには、脈絡膜循環が影響している?

第21回日本緑内障学会  その6 (493)_f0088231_7414043.jpg※よく勉強したご褒美に、江戸前ならぬ博多前を頂きに・・・、博多駅南側の閑静な住宅街にぽつりとある、看板も出ていない名店へ。タクシーを待たせたまま、中に入り店の名前を確認して、タクシーに帰っていただきました。アテは素材重視で少し大ぶりなのですが、鮨は旨いです。仕事もしっかりしてあり、赤酢も好み。日本酒の種類が若干少ない以外は問題なし。大将の頑張りに勝手に座長賞?
Commented at 2010-10-12 00:24 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by takeuchi-ganka | 2010-10-06 22:28 | 学会報告 | Comments(1)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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