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第115回日本眼科学会 その3 (534)

お知らせ

 詳細を把握している訳じゃありませんが、宇山先生を偲ぶ会は、6月12日お昼前後?にロイヤルホテル大阪で行われます。案内が若干遅れているようですが、関係者は心づもりお願いします。

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ここからは、行った気になった報告じゃなく、本当の学会報告です。5月14日早朝、チョット皇居を見ようと思い、和田倉門・馬場先門を通り、日比谷の交差点まで散歩。この日は、朝から快晴で、風薫る五月にぴったりのさわやかさ。東北の悲惨な状況を想像もできない・・・・この『薫る』との関係は知りませんが、この時期、大きなクスノキもニセアカシアも花を咲かせ、強い芳香を放っています。それが風に乗り、風薫る・・・などと思いつつ散歩終了。
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モーニングセミナー6
Are you ready? 白内障術後眼内炎対策を再点検!

大橋先生から

術前対策
術前滅菌法
※ 術前減菌法:これによると、完全無菌化は困難だが、術前クラビット点眼は3日間点眼した方が、1日或いは直前点眼群よりも菌検出率は低くなった。従って、ヨード化合物による洗眼と術前3日間のクラビット点眼の組み合わせが術前滅菌法として最適。
⇒これにより、腸球菌・黄色ブ菌などの強毒菌はほぼ除去可能だが、やはり表皮ブ菌・アクネなどの弱度菌は残存する。この弱毒菌は、眼瞼・マイボーム腺内にあって、駆逐困難なので、通常ドレーピングで補うが、マクロライド系のアジスロマイシン(AzaSite1%)は眼瞼によく移行し、レボフロキサシンより明らかに有効。特にアクネに対して有効!日本未発売で、発売予定も不明ですが、期待できる点眼のようです。何故、さっさと日本発売できないのでしょう・・?
http://youtu.be/RCKDormpmH4


術後対策
 術中(術直後)前房は汚染され、術後硝子体へ菌が以降する。術後前房汚染は10%程度。術後前房から硝子体への菌の拡散を防ぐ為、術後早期に点眼開始すべき・・。翌日からでは遅い?当日から開始すべきだと・・・。
※家兎の腸球菌による眼内炎モデル(水晶体摘出後、前房内腸球菌接種)でも、翌日より当日・術直後からの点眼開始がより有効。
※PK/PD⇒AQCmax/MICは、モチフロが最も高い。
周術期対策としては、
術前は3日間クラビット点+アジスロ?、術後7日間は、モチフロがいい(さり気なくスポンサーに配慮?)※この時期、バリアはまだ破壊されているので、それでも、有意性ありでしょうかね。
※私は、患者さんにもよりますが、手術当日から自己点眼させることの危険性を危惧し、当院では、手術終了時に、抗菌剤を結膜下注射し、術直後前房汚染対策としています・・・。一時的にかなり高い前房濃度を達成できる筈なので。
Commented at 2011-05-18 18:26
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by takeuchi-ganka | 2011-05-18 09:53 | 学会報告 | Comments(1)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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