第4回Osaka Ophthalmology Forum その2 (570)

第4回Osaka Ophthalmology Forum その2 (570)_f0088231_9461643.jpg特別講演1 【ぶどう膜炎の外科療法】
山口大学 眼科学 教授 園田康平


1,診断的手術
Epidemiological survey of intraocular inflammation in Japan. Goto H, Mochizuki M, Yamaki K, Kotake S, Usui M, Ohno S. Jpn J Ophthalmol. 2007 Jan-Feb;51(1):41-4.
sarcoidosis (13.3%), VKH (6.7%), Behçet(6.2%), bacterial endophthalmitis (3.8%), herpetic iridocyclitis (3.6%), diabetic iritis (1.6%),HLA-B27-associated uveitis (1.5%), acute retinal necrosis (1.3%),ocular toxoplasmosis (1.1%), ocular toxocariasis (1.1%), HAU (1.1%), Infectious intraocular inflammation accounted for 16% of all uveitis cases
※ぶどう膜炎の三大原因は、やはりサルコイドーシス・原田・ベーチェット。ただ、感染性のものは16%も。原因不明なことも多いが、生検することで診断レベルがぐっと向上する。特に、ステロイド抵抗性ぶどう膜炎は、積極的に前房水・硝子体から検体を採取すべき。例えば眼内悪性リンパ腫や、特殊だが提示されていたaggressive NK-cell leukemiaは、生検でないと診断不可能。

2,ぶどう膜炎と白内障手術
炎症が白内障を、またステロイド治療も白内障を誘発するので、両者は密接に関係していて、手術は確かに難しい。虹彩後癒着、チン小帯脆弱、術後合併症など問題多いが、患者さんは見えるようになるし、医師も眼底含め様々な所見を取りやすいし、診断・治療が容易になる。手術は困難だが、頑張ってやれば見返りは大きい。
 手術のポイントは、術後の視認性の確保なので、必ずしもCCC+ in the bagに拘らない。意図的にcan opener + on the bagもあり。高度のCCC収縮や、前嚢と虹彩の癒着を防ぐ。勿論、眼圧上昇や術後炎症、虹彩後癒着、再燃の問題などあり。ベーチェットでさえ、レミケードを使うことで手術可能に・・。

3,ぶどう膜炎と硝子体手術
勿論、以前は禁忌とされていたが、診断的ドライ・ビットだけじゃなく、治療的硝子体手術も行なっている。勿論、術前から炎症があるし、手術でぶどう膜炎が治せる訳じゃないが。
①トリアムシノロンを積極利用。硝子体の可視化と抗炎症効果。
②硝子体の存在そのものが悪。この中にサイトカインがトラップされて、炎症が遷延化するのを防ぐ意味合い。
※47眼の治療成績。手術後TA8mgを硝子体内に。かなり大量をドバっと入れる感じ。TA消失まで30日以上かかるが、術後炎症はかなり改善し、これで、短期的には、53%視力改善。2ヶ月ほどして再燃することがあるが、6ヶ月経過しても炎症スコアとしては、93%改善。勿論それなりの合併症は覚悟すべきで、低眼圧30%、高眼圧25%、CME15%など。
by takeuchi-ganka | 2011-11-02 09:56 | 学会報告 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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