ドライアイの点眼液の発売記念講演会 その4 (594)

特別講演 オキュラーサーフェスupdate
オキュラーサーフェスの見方 天野史郎 東大教授

特殊な器械を使うのではなく、細隙灯顕微鏡を使ってしっかり見る。オキュラーサーフェスの観察は、細隙灯顕微鏡に始まり細隙灯顕微鏡に終わる。基本が大切と力説。基本的な事項だが、情報満載。too much・・・
細隙灯顕微鏡の見方:①直接照明法②間接照明法③広汎照明法④反帰光線法⑤強膜散乱法
※角膜・結膜・眼瞼・涙液を一体として診る。
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分泌減少型MGD:ワーキンググループが作成した診断基準(2010)
1,自覚症状:眼不快感・異物感・乾燥感・圧迫感などの自覚症状がある。
2,マイボーム腺開口部周囲異常所見
 ①血管拡張
 ②粘膜皮膚移行部の前方又は後方移動
 ③眼瞼縁不整
①~③の内1つ以上を陽性
3,マイボーム腺開口部閉塞所見
 ①マイボーム腺開口部閉塞所見:plugging, pouting, ridgeなど
 ②拇指による眼瞼の中等度圧迫でマイボーム腺からの油脂の圧出が低下している。
①②両方満たすものを陽性
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※個人的印象ですが、特に高齢者ではMGDはかなり多いようですが、意外と自覚症状に乏しいので、この診断基準ではMGDにならない?
※演者が言及されたていた、TFOSの内容はこちら⇒ http://www.tearfilm.org/mgdreportjapanese/
・角膜上皮障害:幹細胞疲弊症(partial/total)
・角膜内皮障害:Fuchs,PPMDなど
・薬剤毒性:内服
1)TS-1による上皮障害
その昔、5FUを1週間ほど結膜下注射した時と全く同じ所見
※この抗癌剤を内服している外来患者さんは意外と多いようで、私のような小さなクリニックでも、同様の症例に遭遇することがあります。生命予後を考えると中止指示は出しにくいが、あまり酷いとQOLが悪くなるし・・
※演者と関係のない自験例
ドライアイの点眼液の発売記念講演会 その4 (594)_f0088231_13275188.jpg
 
 2)アマンタジン及びメジャートランキライザーによる内皮障害
 3)アミオダロン:vortex keratopahty
※いずれも問診が重要で、眼を見てるだけではわからない。

・薬剤毒性:点眼・軟膏
 1)ゾビラックス眼軟膏:長期に使っていると・・
 2)緑内障点眼:ラタノやチモで多い。カルテオロールは少ない。角膜にやさしい・・
※ラタノがMMP活性を介して、中年の円錐角膜を悪化させる可能性。レーシック後も要注意。
by takeuchi-ganka | 2012-03-14 13:29 | めぐすり | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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