PARP阻害剤  (601)

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 大学の若手の研究者の論文をのぞき見る機会パート3です。

Poly (ADP-ribose) polymerase(PARP) inhibitor 3-aminobenzamide rescues N-methyl-N-nitrosourea-induced photoreceptor cell apoptosis in Sprague-Dawley rats through preservation of nuclear factor-kappaB activity. Miki K, Uehara N, Shikata N, Matsumura M, Tsubura A. Exp Eye Res. 2007 Feb;84(2):285-92.

 この論文もMNUによる視細胞障害実験です。こっちは、カルパイン阻害剤じゃなく、PARP阻害剤:3-AB ( 3-Aminobenzamide)。興味はあまりないですが、このPARP阻害剤とは何でしょう?数多くあるようですが、ネットで検索すると、『細胞のDNA損傷は、PARPというDNAの1重鎖を修復する遺伝子の働きにより修正されている。何らかの原因でPARPが機能しない場合でも、2重鎖DNAを修復するBRCA1/2遺伝子により、DNA損傷は修復される。DNA修復は2種類の修復機能により守られているわけだ。 一方、BRCA1/2が機能しない細胞に、このPARPの機能を阻害するPARP阻害薬を投与すると、DNA修復機能が2種類とも働かなくなる。その結果、「合成致死」と呼ばれる細胞死が誘導されると考えられている』 ・・・などと記載が。どうやらPARPがDNA損傷を修復する働きがあるようで、PARP阻害剤はそこを阻害する?例えば、『PARP阻害剤によって腫瘍細胞のDNA修復を阻害して細胞死に導くことで腫瘍を縮小させる・・・』事を期待して、乳がんの治療薬としても期待されています。そんなPARP阻害剤の一つの3ABが、MNUによる視細胞アポトーシスをレスキューする(NF-κBが脱リン酸化せずに保たれて、アポトージスを防ぐ)という話ですが、理解不能。

※予備知識
NF-κBは、免疫反応において中心的役割を果たし、急性および慢性炎症反応や細胞増殖、アポトーシスなどの数多くの生理現象に関与している。この阻害剤の代表はステロイド。
http://bioupdate.jp:8080/pages/viewpage.action?pageId=14024913
by takeuchi-ganka | 2012-04-02 16:37 | その他 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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