新しい緑内障手術 (684)

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ケンダマパフォーマー@コムズガーデン

Ex-pressが登場し、濾過手術に新しい1ページを開いたような、開いていないような微妙な状況ですが、流出路手術にも新しい1ページが?
先日、ある緑内障専門家の先輩と恒例のゴルフ対決で遊んでましたが、遂にトラベクトームを購入し、手術を開始されたそうです。あの先生でさえ、講習会を聞き、トレーナー医師の手術を見学し、その後、自分の手術を数眼見てもらった後、ライセンス交付を受けたようです。手術数は、まだ少ないですが、なかなか好印象だと言っておられました。
 現在の流出路手術は、トラベクロトミーといっても、強膜深層弁切除、内皮網切除、時にシヌソトミーなどが組み合わさった複合術式で、線維柱帯切開以外に、(一時的に?)房水を後ろへ流す仕組みを内蔵した術式になっていますが、トラベクトームは、純粋に線維柱帯を切開するだけで、それ以外の要素がゼロなのが特徴です。厳密に言えば、線維柱帯の流出抵抗が高い症例だけが手術適応となる筈です。
 20年位前は、まだトノグラフィーで房水流出抵抗を測定していましたが、時々確かにC値が高い症例がありました。そんな症例で眼圧がかなり高いケースが、トラベクトームの適応症例ということでしょうか。トノグラフィー検査は、ほぼ消失してしまったようですが、高眼圧の原因を見極める事が、この手術成績を向上させるポイントのような気がします。例えば、高い眼圧のPOAG、PEやステロイド緑内障などでしょうか。
 侵襲が少ないこの術式は、慣れれば5-10分程度でできそうで(??)、しかも、結膜・強膜は触れずに、角膜にサイドポートをひとつあけるだけの、かなり低侵襲の手術です。眼圧の高い症例に、複合流出路手術を行なって、中途半端な成績に悩むよりは、トラベクトームを行なって、効果がなければ、眼圧上昇に線維柱帯の流出抵抗があまり関わっていないと判断し、次の一手はEx-press?
by takeuchi-ganka | 2013-05-31 18:06 | 緑内障 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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