予防的レーザー虹彩切開術の安全性は? (690)

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紫陽花@三室戸寺

Effect of prophylactic laser iridotomy on corneal endothelial cell density over 3 years in primary angle closure suspects
Kumar RS, Baskaran M, Friedman DS, et al.
Singapore National Eye Centre and Singapore Eye Research Institute, Singapore
Br J Ophthalmol 2013, 97: 258-261.


レーザー虹彩切開術後の角膜内皮減少の危険性が言われて久しい。本当にどれくらい危険なのか分からないまま、レーザー虹彩切開術の適応基準は高く狭くなってきたと感じています。勿論、安易に行うレーザー虹彩切開術を推奨しているのではなく、既に隅角閉塞が始まっている症例、急性発作のリスクが高い症例、眼底病変があって散瞳しないと眼底の管理ができない症例などの一部が対象となるのです。
それでも、レーザー虹彩切開術危険、水庖性角膜症のリスク大・・・神話は、独り歩きし、浅前房で、瞳孔ブロックが強く、隅角が非常に狭いものの、レーザー虹彩切開術されない、かと言って、水晶体摘出も行われない眼は増えていると考えています。証拠はないですが、急性発作の症例も増えている気がしますし、レーザー虹彩切開術全盛時には、あまり見られなくなった慢性型のPACGも増えている?
そんな中、この論文が目にとまりました。対象症例230例の90%以上が中国人という、日本人に置き換えてもいいようなスタデイです。予防的レーザー虹彩切開術を片眼に行なって、3年後他眼と内皮減少に関して差がなかったという報告です。
by takeuchi-ganka | 2013-07-10 14:47 | 緑内障 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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