第26回近畿神経眼科セミナー その3(698)

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暴れる愛犬・・

特別講演 
核上性眼球運動障害
菅澤淳 先生

文章で説明されても、殆ど理解不能な様々な眼球運動障害なので、ビデオを供覧しながら、わかりやすく説明していただきましたが・・・やはり、間違った場所に足を踏み入れたのかもしれないと後悔が・・・

6つのサブシステム
1,SEM 衝動性眼球運動(Saccadic Eye Movement)
2,固視
3,PEM 追従性眼球運動 Pursuit Eye Movement
4,VOR 前庭眼反射 vestibule-ocular reflex
5,OKR 視運動性眼球運動 optokinetic reflex
6,輻輳・開散

神経積分器
 バーストニューロン   水平:PPRF、垂直:riMLF
 トニックニューロン   水平:NPH/MVN、水色INC/MVN
※垂直:脳幹上部、水平:脳幹下部

1, MLF症候群
※MLFとは?解剖学的には『中脳前端から脊髄下端にわたって中心管を含む脳室系の腹内方で正中線の両側に位置する神経線維束』・・・これでは何のことかよくわからない。外転神経核と対側の動眼神経核を連絡する線維。これで何となく理解できる。例えば右を見る時、右眼は外転し、左眼は内転する必要があるが、これをバランスよくするための線維。
 この中脳から橋にかけては、様々な神経核や線維があり、病巣の広がりによって、様々な症状を呈することになる。逆に言えば、症状を分析することで、病巣の局在を推定することも可能なのだが・・・・
 例えば、左側のMLFが障害されると、右眼は外転できても、左眼が内転できない。でも輻輳は可能。また、外転した右眼には眼振が見られる。数ヶ月して左眼の内転が回復してもSEMは回復しない。

 この左側のMLF障害に外転神経核も障害されるとどうなるか。『右眼は外転できて、左眼が内転できない・・』に加えて、『左眼の外転も出来ない』。つまり、病側(左)の左眼は内転も外転もできず(one)、反対側(右)は内転できない(左の外転神経核が障害されているから・・)(half)。One and a half症候群というそうです。いつも、もうハーフ回ろう・・といって、27ホールラウンドしたがる病気ではありません。

2, 注視眼振
3, 前庭眼振
4, 中枢性眼球運動障害
5, 小脳障害

6, 中脳背側症候群
上方注視麻痺(doll’s eye signやベル現象は温存)
対光・近見解離:対光反応がないが、近見反応はある。
輻輳後退眼振
眼瞼後退を呈す症候群。

7, 先天性double elevator palsy
単眼の上転障害。核上性の障害なので、ベル現象保存。
Double というのは、上直筋と下斜筋?

8, Duane 症候群
片眼性で左眼の障害が多いらしい。外転障害があり、内転も制限されて、内転努力すると瞼裂狭小・眼球後退・・・。動眼神経の外直筋異常支配が原因?
9, 眼球運動失行:麻痺はないけど、思った方向に眼を動かせない・・?
by takeuchi-ganka | 2013-07-24 12:15 | 学会報告 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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