第13回近畿眼科オープンフォーラム その2 (705)

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2,高浸達光干渉断層計を用いた脈絡膜の観察 大阪大学 生野恭司
http://www.topcon.co.jp/eyecare/product/diag/oct/dri_oct-1.html
少し前まで、高侵達光干渉断層計と言えば、プロトタイプのようなものでしたが、トプコンから『DRI OCT-1 Atlantis』という、凄い器械が発売されています。SS-OCTで、光源は1050nm、スキャン速度100,000A-Scan/ 秒というモンスター?脈絡膜や強膜まで見えて、、中間透光体の影響を受けにくく、1050nmの光は見えないので、患者さんは固視灯だけを見ていればいい・・・など将来実用的なOCTがもうワンステップ向上することが期待されます。この器械を使えば、今まで見えなかった脈絡膜の詳細が見えるようになるのです。
 加齢黄斑変性、近視性網脈絡膜萎縮、CSCやVKH、糖尿病網膜症、そして緑内障・・において脈絡膜はどうなっているのか。非常に血管が豊富で(肝臓以上に)、網膜外層を栄養している脈絡膜。DRIなら脈絡膜毛細血管板(CC)・中血管・大血管、それぞれを詳しく見ることが出来ます。

※CCは黄斑と周辺部で走行が異なる(加齢黄斑変性が黄斑にのみ発生する理由のひとつ)
※視神経、LCへも灌流している。
※分水嶺(watershed zone)と虚血の問題。以前から、乳頭を含む部分に分水嶺があり、これがNTG発生に関与していることが指摘されている・・・。
※脈絡膜は肝臓と同様に沈黙の臓器。多少障害されても、網膜に障害及ぶまで自覚症状が出ない。

 網膜血管には、autoregulacionがあり、様々な外的要因があっても、網膜血流を一定に保つようなシステムがあるが、脈絡膜にはautoregulacionはなく、血流量が変動しやすい。レクトミーして、眼圧が大きく下降すると脈絡膜厚が増大することが知られているが、演者は、自身を含む健康な医療従事者の24時間脈絡膜厚測定を敢行し、日内変動することを確認。朝方薄く、夜中に厚くなる。平均して20μm程度は変動する?人によっては60μmも変動する事もあったと。脈絡膜はこれぐらい変動するものであると理解しておくことが必要なようです。CSCでは脈絡膜が厚くなっていて、PDTすると薄くなる(戻る)事が知られているが、DRIで観察すると、中小血管は変化がないが、大血管が拡張している。PDTで戻るのも、大血管拡張がなくなるから・・。

近視と緑内障
若年の高度近視を伴うNTGで、眼圧を下げても進行がとまらないケースがある。乳頭黄斑線維束が障害されるケースがあるが・・・・
1,高度近視において、強膜・LCが菲薄化(脆弱化)し、眼圧に対する抵抗が減少するから・・・?
2,眼軸延長に伴い、視神経乳頭が偏位して、神経線維障害が生じる?
by takeuchi-ganka | 2013-09-02 07:20 | 学会報告 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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