第3回関西眼科フォーラム その2 (710)

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2,眼科の『剛』と『柔』に挑む~ブラウン症候群に注目して
聖隷浜松病院 眼形性眼窩形成外科 嘉島信忠

非常に面白い講演でした。
眼窩のconnective tissue septaが大切。これによって眼窩は仕切られて・支えられている。外眼筋の収縮によって、眼球運動が行われるが、その際、眼窩脂肪も一緒に動いてサポートしている。
眼窩骨折:通常下壁が最も薄く(0.23~0.59mm)、眼窩内圧+αで骨折へ。下壁の次が内壁。
眼球陥凹し、複視が発生する。複視の評価は通常ヘスチャートだが、これは中心30度の複視。両眼単一視野の方がより正確な評価が可能。
複視の原因:偏位したconnective tissure septa
※プレートで治療されることが多いが、プレートの孔の中に脂肪が嵌頓して、眼球がスムースに動かない事が多い。全て外す必要がある。その後、Perifascial Areolar Tissure(PAT)を移植して再癒着(嵌頓)防止。筋肉だけ修復しても、周囲脂肪も再建しないと動きが悪い。

Brown症候群:上斜筋腱症候群
 先天性・医原性・炎症・感染・外傷・・・
以前このエリアの治療は禁忌だった。大学の整形外科の授業で、手の外科には「No man's land」があると聞いていましたが、やがて、このエリアも手の外科専門家なら積極的に扱うようなったらしいが、眼窩の上斜筋腱も同じ?積極的に手術している。斜視手術は最後に行うべき。

眼窩骨折: 開放型骨折と閉鎖型骨折
閉鎖型骨折というのは、骨の偏位がない。子供の骨折に多い。20歳以上は開放型が殆ど。
 
手術時期:待つべきか、すぐ手術すべきか・・
 殆どの子供の骨折はすぐに手術すべき。高齢者の開放型骨折ならそんなに急がなくていい。
※①眼球運動時痛、②運動制限、③吐き気 ⇒閉鎖型のblowout fracture
by takeuchi-ganka | 2013-09-18 08:33 | 学会報告 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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