第3回関西眼科フォーラム その4 (712)

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25年ぶりに訪れたビーナスライン昔のまま・・

網膜硝子体分野のトピックス
近藤峰生 三重大教授


①すぐに撮れるERG:Reteval
ハンディーで非散瞳で簡単に撮れるフリッカーERG。
CRVOで網膜新生血管発生リスク、VEGF濃度予測が可能だと・・。ピーク潜時の遅れが37ms以上あれば、網膜の虚血性変化が強く、新生血管発生のリスク大と判定。糖尿病網膜症でも、網膜光凝固が必要かどうか決められる?まだ日本未発売。

②超広角走査レーザ検眼鏡 Optos® 200Tx
200°の画角があり、網膜の80%以上の領域の高解像度画像を、無散瞳、非接触で撮影可。
カラー写真の色には若干問題があるが、FAGは優れ物。FAGはリスクを警戒し、できれば避けたい検査だが、この器械だとショックの心配も少なく安心して検査可能。アンプル2本ほどポカリかオレンジジュースに混ぜて飲み、15分ぐらい待てば十分な画質のFAGが可能。勿論初期像が必要なCSCには適さないが、糖尿病網膜症、RVOなどの評価は十分可能。副作用は少ないが、プレドニン2錠内服すれば更に安全。
※現在は1500万もするので、手が届かないが、やがて、値段も下がって普及するようになれば、有用。

③抗VEGF
徐々に適応が拡大している。RVOや近視CNV、DMEにも・・
非常に多数のスタデイが行われている。
文字数改善度 BRVO20字、CRVO15字(小数視力で倍)、DME10字前後、AMD10字以下
ルセンティス:加齢黄斑変性の場合、先ず3回やって、その後適宜だが、RVOの場合は、投与間隔1月あければ、どんな投与方法でもいい。スタデイでは、かなりの回数しているが、先ず1回やって、適宜追加でもいい・・。
※勿論、10DD以上NPAあるか、NVあれば網膜光凝固

※抗VEGFが虚血を悪化させるかどうか・・・が、問題になっていた。
NPAの面積を比較検討したが、不変だったと・・。
他のスタデイでも、RVOで虚血はむしろ改善。何もしないとNPA増加し、ルセンティス投与で減少。糖尿病網膜症においても、ルセンティスでNPA減少。

※RVO ⇒NPA⇒VEGF産生⇒leukostasis⇒毛細血管閉塞⇒NPA・・・(悪循環)
抗VEGFは悪循環をブロック

④プラスミン(Ocriplasmin)
既に治験が始まっている。硝子体網膜牽引症候群や初期の黄斑円孔に対して・・・
VMA:自然解除10%⇒26.5%、MH:自然閉鎖10%⇒40~50%
この程度の治療成績で、40万円と高価で、-30~80のフリーザ-が必要。1ヶ月して治らなければ手術へ。
需要は意外とあると・・。

⑤OCTのマップ機能
全層の厚みと内層の厚みを見る。緑内障の場合は、GCLやNFLに先ず変化がくるので、内層の厚み(GCC)が有用だが、レーベル視神経症の発症初期(2~4週)にGCCに異常検出。
強調画像を使えば、硝子体の状態も詳細に見える。

⑥自発蛍光
加齢黄斑変性、網膜色素変性症、黄斑ジストロフィーに有用。
原因不明の視力低下のスクリーニングに有用。
過蛍光も低蛍光も異常だが、低蛍光に注意。
※古いCSCやスタルガルトなどに有用。

症例提示
38歳女性、転移性乳がんに化学療法、放射線治療、その後肝転移にパクリタキセル+アバスチン。⇒視神経乳頭周囲から黄斑にCWS多発する網膜虚血発生(眼底所見は、SLE網膜症)。視野欠損、視力低下。
眼科の治療に使うのとはオーダーの違う大量のアバスチンが原因。それにしても珍しいケースだと。
by takeuchi-ganka | 2013-09-27 14:48 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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