β遮断剤点眼に依存しない緑内障治療? (715)

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今月末、80年の歴史に幕を下ろす赤川仮橋・・・

まだ考えだしたばかりですが・・・
先日聞いた新家先生の話(http://takeganka.exblog.jp/20427511/)の影響か、なるべくβ遮断剤に依存しない緑内障治療を目指そうと思っています。特に、【NICE studyでは、COPDが8.6%もあり、70歳以上なら17.4%もいる。問題なのは、多治見スタデイの緑内障患者さんのように、潜在的患者さんの90%は未発見・未治療であること。従って、問診があまり意味を持たない可能性もあり、60歳以上のβ遮断剤投与は慎重であるべき。特に夜間には点眼さけるべき・・?】の話は結構インパクトがありました。果たして、β遮断剤に依存しない緑内障治療は可能なのでしょうか。

キサラタンを代表とするPG製剤をファーストチョイスにするのは異論がないとして、セカンドチョイスをどうするかは悩ましい問題です。一般的な選択は、β遮断剤かCAIとなります。β遮断剤を選択するにしても、副作用を少なくする目的で、かつてもっとも一般的だった0.5%チモロール2回点眼から

1,リズモンTG、チモプトールXEやミケランLAの1回点眼
2,ニプラジロール、ハイパジール:α遮断作用があるので、β遮断作用が低く抑えて副作用軽減
3,ベトプティック:選択的β1遮断
などの工夫があります。
ただ、眼圧下降作用がPG製剤と比較すると、かなり弱い・・。

次の選択肢は、CAI。特にβ遮断剤が夜間眼圧を下げない事が問題になってからは、セカンドチョイスにCAI点眼が推奨されていますが、個人的には、β遮断剤点眼以上に、眼圧下降作用の切れ味が悪く、さし心地も悪いので、あまり積極的には使えていません。

数年前、このβ遮断剤とCAIの合剤が発売され、眼圧下降作用に対する不満をいくらか解決してくれましたが、β遮断剤の副作用に対するリスクが低くなっている訳ではなく、積極的に使えば使うほど、副作用は要注意でしょう。このタイプの合剤には、既に発売されているコソプトと、まもなく日本発売されるAzargaがあります。

合剤流行りの昨今ですが、もうすぐSimbrinzaという新しい合剤の点眼が出るそうです。これは、CAI(ブリンゾラミド)とα2刺激剤(ブリモニジン)の合剤です。ブリモニジンについては、眼圧下降作用よりも、神経保護作用を期待して、少しづつ使っていますが、意外と眼圧下降作用も明らかなケースもあり、好感触でしたが、それとCAIとの合剤が、Simbrinzaです。この点眼の行方次第では、ファーストがPG製剤、セカンドがSimbrinzaというβ遮断剤に依存しない点眼治療が実現するかもしれない・・・・・・??(勿論、現在でもPG製剤+CAI+α2刺激の3剤使えばいいのですが、なるべく2剤でおさめたいもので)
http://www.alcon.com/news-center/news-item.aspx?id=281
by takeuchi-ganka | 2013-10-09 17:36 | 緑内障 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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