第19回大阪緑内障研究会 その1 (729)
2014年 01月 27日

今年初めての勉強会。この日はヒルトンホテル、リッツ・カールトン、そして中之島のNCBと3会場で勉強会が同時開催。講演する側の事情でしょうが、もう少し配慮があってもいいと思いつつ、会場的には、一番辺鄙な中之島NCBへ・・。緑内障だけで4時間の長丁場でしたが、長さを感じさせない興味深い内容の勉強会でした。
第19回大阪緑内障研究会
(在阪5大学緑内障研究会)
学術講演会 レスキュラ®の話題
少し前まで、私の頭の中では、所謂PG関連薬の中のチョット眼圧下降効果の弱い薬剤って位置づけで、眼圧に依存する割合が低いと思われるNTGに処方してきましたが、いつの間にやら、『イオンチャネル開口薬』というジャンルの薬に・・・。BKチャネルは、細胞膜に存在するイオンチャネルの中のカルシウム濃度依存型のカリウムチャネルだそうです。レスキュラは、線維柱帯細胞において、BKチャネルを活性化(開口)させ、細胞は過分極状態となり、細胞内Ca++濃度低下させ、線維柱帯細胞は弛緩・・線維柱帯の流出抵抗が下り、眼圧下降・・・と説明。
※もともとこのBKチャネルは、細胞が障害をうけて脱分極状態となり細胞内カルシウム濃度が上昇した際のネガティブフィードバック機構として働いている。
ラタノプロストに代表されるPGF2α由来のプロスト系PG剤は、逆に線維柱帯細胞を脱分極。細胞内Ca++が増加して、線維柱帯細胞は収縮するのだそうです。プロスト系PG剤は、US flowを増加。『イオンチャネル開口薬』はconventional flowを増加。なら、併用してもいいのかも・・・。
BKチャネルは、線維柱帯細胞だけじゃなく、血管平滑筋や神経節細胞にも存在し、血流増加にも働けば、神経保護も期待できると・・・
※個人的には、眼圧依存の割合が低い症例。例えば、ベースラインが10に近いとか、十分に眼圧下降しているにもかかわらず進行する緑内障が対象。
※この点眼は、網膜色素変性症に対する効果が期待されていて、日本では、第3相臨床試験症例登録完了にまで進んだそうです。承認取得まであと一息・・・

