プリザービジョン2発売記念講演会 その1(740)

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やはり、製薬会社の雰囲気とは異なる勉強会。今日でお別れになるmonsterで、船大工通りから、そろそろ賑やかになる北新地に突入。会場のホテルは北新地の南端にあるのです。参加者も、私を含めて、カジュアルな格好の医者より、背広組が多い気がする。意外と会場が狭く、参加者はそんなに多くない。弁当の質は結構高い・・・酒が呑みたくなる・・・・。そんな事はさておき・・・・・

今回は、加齢黄斑変性の発症予防・進行予防が期待できるサプリメントについての情報を整理するのが目的です。1990年にオキュバイトが発売され、昨年末にプリザービジョン2が発売されました。我々はどこまで期待していいのでしょうか・・。

加齢黄斑変性の発症予防・進行予防の為には、バランスのいい食生活が基本で、正しい栄養素の組み合わせを正しい容量摂取することが重要です。位置づけとしては、オキュバイト50+やオキュバイト+ルテインが食事のサポートで、臨床研究に基づくエビデンスを持ったサプリメントがプリザービジョン、プリザービジョン+ルテイン。ただ、βカロテン摂取が肺癌リスクを高める可能性があり、そこに配慮したプリザービジョン2が登場。ビタミンEC、亜鉛・銅を含み、βカロテンを含まず、ルテイン・ゼアキサンチンを含む。喫煙者でも心配無用で、ソフトカプセルなので飲みやすい・・・

講演1 関西医大眼科教授 高橋寛二
かつて網膜光凝固しか治療法がなかった加齢黄斑変性ですが、PDTが出てきて、抗VEGF薬が次々と登場して、治療成績はかなり向上しているものの、患者さんの負担は非常に大きなものとなっています。高価な注射を続けなければ視機能が維持できない。その経済的負担は半端ない・・。で、予防が可能なのであれば、そこにもっと力を注ぎましょう。

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加齢黄斑変性の診断基準 (厚生労働省網脈絡膜・視神経萎縮調査研究班、加齢黄斑変性診断基準作成ワークグループによる)
年齢50歳以上の症例において、中心窩を中心とする6000μm以内の領域に以下の病変がみられる
1,前駆病変
軟性ドルーゼン(直径63μm以上が1個以上あれば有意)
網膜色素上皮異常
 ・色素脱失
 ・色素沈着
 ・色素むら
 ・小型の漿液性網膜色素上皮剥離(直径1DD未満)
2,滲出型加齢黄斑変性
主要所見:以下の主要所見の少なくとも1つを満たすものを確診例とする。
 ①脈絡膜新生血管
 ②漿液性網膜色素上皮剥離
 ③出血性網膜色素上皮剥離
 ④線維性瘢痕
随伴所見:以下の所見を伴うことが多い。
 ①滲出性変化:網膜下灰白色斑(網膜下フィブリン)、硬性白斑、網膜浮腫、漿液性網膜剥離
 ②網膜または網膜下出血
3,萎縮型加齢黄斑変性
 脈絡膜血管が透見できる網膜色素上皮の境界鮮明な地図状萎縮を伴う(大きさは問わない)
4,除外規定
 近視、炎症性疾患、変性疾患、外傷などによる病変を除外する。
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つまり、発症予防としては、以下の前駆病変がターゲットとなる。
1,軟性ドルーゼン(直径63μm以上が1個以上あれば有意)
・少数の中型(63以上):カテゴリー2
・多数の中型(63以上):カテゴリー3
・大型(125以上):カテゴリー3
・ドルーゼン様網膜色素上皮剥離
 ※ドルーゼンは、小型から大型となり、やがててっぺんに色素沈着。この時に新生血管発生のリスクが高くなり、滲出型加齢黄斑変性となるか、ドルーゼンや色素が減少して萎縮型加齢黄斑変性となる。
2,網膜色素上皮異常
・色素脱失
・色素沈着:IS-OSライン、COSTライン消失
・色素むら:網膜色素上皮不整、IS-OSライン消失
・小型の漿液性網膜色素上皮剥離(直径1DD未満):網膜色素上皮ドーム状隆起

大規模スタデイAREDSのエビデンスとは、抗酸化ビタミンと亜鉛の両方摂取した群において、前駆病変から加齢黄斑変性への進行を25%抑制した。
①軟性ドルーゼン:中型が多発、或いは大型1個以上(カテゴリー3)
②中心窩外にGA(地図状萎縮)
③片眼に進行性のAMDを有し、それによる視力低下があるもの
において確認された。
※萎縮型AMDだからといって、滲出型AMDのリスク低くないらしい。
※subretinal drusenoid deposit / reticular pseudodrusen ⇒これもハイリスクの前駆病変。AMDの10-20%に?80歳以上に?RAPになりやすい?
http://www.abstractsonline.com/Plan/ViewAbstract.aspx?mID=2866&sKey=c7b099f9-d0aa-4215-b024-9258914a89a7&cKey=6db503f5-9d4a-49f9-b802-1cf3be682dcb&mKey=f0fce029-9bf8-4e7c-b48e-9ff7711d4a0e
http://files.abstractsonline.com/CTRL/6d/b/503/f59/d4a/49f/9b8/021/cf3/be6/82d/cb/g1892_2.jpg

以上より、加齢黄斑変性の予防としては、
ライフスタイルと食生活の改善が基本で、加えてAREDSに基づくサプリメント。
喫煙は、発症リスクを高めるので、禁煙が重要。
(リスクが完全になくなるまで20年以上かかるらしい・・・)
青色光カットはエビデンスない?
※βカロテン投与は、肺癌の発症リスクがあり、高用量の亜鉛が前立腺がんのリスクを高める事から、AREDS処方からβカロテンを除いて、かわりにルテイン・ゼアキサンチンを加え、亜鉛を減量したのが新製品プリザービジョン2。
by takeuchi-ganka | 2014-03-10 18:15 | 加齢黄斑変性 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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