第401回大阪眼科集談会 その1 (774)

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※クマゼミだけじゃなく、アブラゼミもいた・・


1,19年後に滲出性変化を来した家族性滲出性硝子体網膜症の1例 大阪市大

最初の診断は小児保健医療センターで5歳の時。14歳で市大初診。無血管野と線維性組織(過蛍光)。16歳で硝子体牽引部に網膜光凝固。19歳で牽引性網膜剥離に輪状締結術。32歳で滲出斑、新生血管・・パスカルでPRP

2,黄斑欠損に合併した脈絡膜新生血管に対するアフリベルセプト硝子体内投与 関西医大

60歳男性。右眼黄斑部脈絡膜欠損と網膜欠損。脈絡膜欠損部辺縁で2型脈絡膜新生血管発生。アイリーア1クールして良くなったが、7ヶ月後再燃。

※この報告は初めて・・?

3,半網膜血管閉塞を伴った周辺部顆粒型サイトメガロウイルス網膜症の2例 関西医大

慢性網膜壊死の病像を示したサイトメガロウイルス網膜症の2

71歳男性で、虹彩炎と高眼圧(34)、硝子体混濁と血管炎。周辺部に顆粒状滲出斑があり、広範囲に周辺血管閉塞していた。全房水のマルチプレックスPCRCMV検出。バリキサ入れて、滲出斑減少。その後PPR・・

72歳男性。この場合は、CMV陽性患者に顆粒状滲出斑と広範囲の無血管野を思わせる白線化した動脈。⇒これも慢性網膜壊死。

Chronicretinal necrosis: cytomegalovirus necrotizing retinitis associated withpanretinal vasculopathy in non-HIV patients. Schneider EW, Elner SG, van Kuijk FJ, Goldberg N, Lieberman RM,Eliott D, Johnson MW. Retina. 2013 Oct;33(9):1791-9.

※中等度の免疫不全がベースに・・

4,Aggressiveposterior ROP に対する抗VEGF薬治療 阪大

ROPに対してbevacizumabをどう使う?網膜光凝固の追加として?単独で?網膜光凝固して不十分なら?

まだまだ十分なコンセンサスは得られていない。現時点では、網膜光凝固をしっかり入れて、再燃したらbevacizumabのみか、網膜光凝固不十分なら網膜光凝固±bevacizumab・・・という方針で。良好な成績だと・・・

5,妊娠後期に発症したVogt-小柳-原田病の1例 阪大

34歳女性が29週でVKH発症。SRD多発して、脈絡膜肥厚。ステロイドの全身投与のリスクを考慮して、STTA行い、有効だったと。妊娠初期のVKHは軽症が多く、局所投与で対応可能だが、後期は重症例も。まずSTTA行って、その後全身投与を考慮する。32週以降なら誘発分娩して、ステロイド全身投与という選択も・・。

STTAの効果だが、高深達性OCTでみると、意外と即効性あり。23日でも効果確認できる。

6,Blau症候群でステロイド減量に生物学的製剤が奏効した1例 阪大

http://aid.kazusa.or.jp/2013/disease/blau.html

NOD2遺伝子の変異により、皮膚、関節、眼に肉芽腫を来す疾患

9歳男児。6歳頃から関節症状。JIAと診断。やがて眼症状(虹彩炎・硝子体混濁・血管炎)や皮疹も出現し、Blau症候群の診断。ただ、ステロイドの離脱困難。ステロイド長期投与は、成長抑制・骨密度低下をきたす。MTX併用し、レミケードも投与(コレが有効!)。MTXもステロイドも5mgまで減量可能。

※課題:最終的には、MTXは残してもステロイドはゼロにしたい。またレミケード長期になると悪性リンパ腫の発症なども危惧される。


by takeuchi-ganka | 2014-08-03 13:09 | 学会報告 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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