2014年 09月 24日
第25回日本緑内障学会 その3 (787) 視野検査
シンポジウム5 視野検査を活かして守る - the goal of visual field test -
S5-1 統計解析で守る 朝岡(東大)
・早期の進行検出:Point-wise二項検定法が有用?
・進行予測:Variational Bayes linear regression ベイズ統計学を用いた進行予測?
・緑内障の90%は未治療(未発見)。より高速・正確・小型・安価な視野計の開発が望まれる・・
※さっぱり理解できず・・・・・
S5-2 前視野期から守る 大久保(金沢大)
緑内障を診断・経過観察に使われる一般的なプログラムは30-2で、測定点は6度間隔。これで異常が検出されない極早期の緑内障にはしばしば遭遇する(PPGというには問題があるが・・)。検出されない原因は、視標サイズ・RGCの余剰性の問題・検査点間隔にある。
・コーワAP6000を用いるとより早期の検出可能。
・眼底対応小視標視野計 fundus oriented small target perimetry 視標サイズ2.3分(ゴールドマンのⅠで6.5分) これにより70%以上で検出。
・ニデックRS3000:GSSの経過観察解析:セクター毎のベースラインからの変化、トレンド解析、ディファレンスマップ
S5-3 中心視野を守る 面高(東北大)
黄斑部の障害は意外と早期から(14.5%)。眼灌流圧の変動が大きいと中心視野障害されやすい。
24-2/30-2も重要だが10-2も大切。同時にはできないし・・・コーワAP7000で、中心16点2度間隔視野なら93.5秒で出来て有用(10-2は450秒ほどかかる)。
視力低下はQOLに大きく影響。初~中期緑内障で13.3%が0.9以下と、末期でなくても、視力障害は生じている。乳頭黄斑線維束の菲薄化に注意。
S5-4 周辺視野を守る 中村(神戸大)
ゴールドマン視野計は生産中止らしいが、その存在意義がないとは思えない。
視神経低形成(SSOHを含む)は、周辺視野の欠損が診断の決め手に・・。視野欠損パターンから脳梗塞部位推定可能。
S5-5 有効視野を守る 奥山(近大)
疲れてしまって・・・休憩。