人工涙液点眼+5分間冷湿布 (801)

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※元旦の夕方に降りだした雪が翌日少し積もってました。中年になった愛犬ですが、雪は大好き・・


Effectiveness ofnonpharmacologic treatments for acute seasonal allergic conjunctivitis

Ophthalmology. 2014 Jan;121(1):72-8. 

この論文が、参天製薬の文献のサイトの昨年のアブストラクトのアクセスランキングの角結膜・眼表面部門の一位でした。

 アレルギー性結膜疾患は以下の種類があり、

1、アレルギー性結膜炎(allergic conjunctivitis : AC)

  ・季節性アレルギー性結膜炎(seasonal allergic conjunctivitisSAC

  ・通年性アレルギー性結膜炎(perennial allergic conjunctivitisPAC

2、アトピー性角結膜炎(atopic keratoconjunctivits : AKC)

3、春季カタル(vernal keratoconjunctivitis : VKC)

4、巨大乳頭結膜炎(giant papillary conjunctivits : GPC)

最も一般的なのが、季節性アレルギー性結膜炎(SAC)です。これに対して、所謂抗アレルギー薬の点眼を主として処方しますが、その種類は・・・

①ケミカルメディエーター遊離抑制薬(肥満細胞安定薬)

②ケミカルメディエーター受容体拮抗薬

1)抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)

2) プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2拮抗薬

3) ロイコトリエン拮抗薬(抗ロイコトリエン薬)

Th2サイトカイン阻害薬

④ステロイド薬

⑤自律神経作用薬

以前ブログ(http://takeganka.exblog.jp/4315608/)に書いている薬剤です。ただ、眼科で使用するのは、主として点眼なので、この中の一部です。

①ケミカルメディエーター遊離抑制薬(肥満細胞安定薬)

⇒インタール、リザベン、ケタスなど

②ケミカルメディエーター受容体拮抗薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)

⇒ザジテン、パタノール、アレジオンなど

③ステロイド点眼:リンデロン、フルメトロンなど

所謂抗アレルギー薬は2種類ありますが、ヒスタミンH1受容体拮抗薬とされている薬剤は、パタノールやアレジオンのように、ケミカルメディエーター遊離抑制作用を併せ持っている事もあり、個人的には特に問題なければその点眼の単独処方を基本としています。それでも不十分な場合に、眼科では内服よりは、弱いステロイドの点眼を併用するのが一般的でしょうか。アレルギー性結膜炎で眼科を受診される患者さんは、アレルギー性鼻炎も伴っている事が多く、既に、耳鼻科・内科・小児科・・・などで、内服や点眼までも処方されいることが多いので、よく問診して、既に投薬されている内容を把握した上で、処方を決める事になります。

季節性のアレルギー性結膜炎の急性期に、基本となる抗アレルギー剤の点眼に加えて、『nonpharmacologictreatments』は、有効かどうか・・。人工涙液点眼+5分間冷湿布は、それだけで、有効に作用し、アレジオン点眼と併用すると最強?! 人工涙液で抗原を洗い流しつつ、アレジオン点眼して、その後冷湿布すれば完璧なの?


by takeuchi-ganka | 2015-01-05 14:56 | 結膜炎 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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