第404回大阪眼科集談会 その2 (811)

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※勉強が済んだら、蟹が待ってる(^_^)


特別講演 

白内障・屈折矯正手術 アップデート 根岸一乃 慶応大

1,トーリックIOL

白内障手術患者の術前平均乱視は0.98D(直>倒>斜)。

測定には、Lenstar, CASIA, TMS-5, ペンタカムなどがあるが、自覚的な乱視に合うのはCASIATMS-5

問題点  不正乱視成分が多い場合  後面乱視の問題:前面の乱視から全乱視を推定するのではなく、両方測定する。⇒直乱視は0.5-0.6ほど過大評価、倒乱視は0.2-0.3Dほど過小評価。

Correcting astigmatism with toric intraocular lenses: effect of posterior corneal astigmatism. Koch DD, Jenkins RB, Weikert MP, Yeu E, Wang L. J Cataract Refract Surg. 2013 Dec;39(12):1803-9.

光学中心:視線・瞳孔・輪部中心(水晶体中心に近い)。α角(視線と輪部):0.5mm以上だと×

瞳孔径:小さいと乱視があっても影響少ない。倒乱視:瞳孔径と関係なく負の相関だが、直乱視は2.9mm以上なら負の相関。

2,多焦点IOL

屈折型:ReZoomiSii (HOYA) / 回折型:ReSTOR Tecnis・・・

コントラスト感度低下や夜間グレア・ハロの問題がどの程度クリアできるのか・・・。レンズの種類によって差があるのと、近方が良好なレンズもあれば、中間が比較的優れているものもある。

※回折型3焦点:FineVision

分節状屈折型:Lentis M plus (Toric):多焦点機能が瞳孔径に依存しない。コントラスト感度落ちない・・

http://www.keio-eye.net/lentis_addon/lentis.html

※基本両眼に入れる。片眼多焦点で、他眼水晶体なら、やはり多焦点のQOVが低いので、老視年齢なら、自分の水晶体で見るようで、老眼鏡が必要になるらしい。つまり多焦点のレベルはやはり低いって事?

3,虹彩付きIOL

外傷性散瞳、水晶体亜脱臼症例などに、水晶体摘出後、虹彩付IOL縫着した症例の紹介。

※通常のIOLに人工瞳孔という方法もあり

4,屈折矯正手術

①レーシック2008年に年間45万件ほど行われたレーシックですが、昨年は5万件?と激減していようです(ちょっと驚きです)。消費者庁の若干バイアスのかかった警告も影響しているのでしょうか。ただ、そんなに悪い手術でもない・・・?

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20131204_1.html

※レーシック術後の白内障患者が増えてきている。平均年齢54.6と非常に若い(何故?併発白内障?)。男>女。核白内障が多くて平均-2.9DIOL計算に注意を要する。検査機器付属ソフトかASCRSHPで計算するのだが・・。Haggis-LOKULIX、カメリンカロッシ(ニデック)・・・ただ、どの式も完璧とは言いがたく、複数の式で計算する必要あり。

A-P法(慶応オリジナル):レーシック前の角膜屈折を後面の屈折力から推定する方法。

Phakic IOL-6.0D以上が対象だが視力も安定していて、内皮にも影響なし。

Vault(ing):スリット光を細くして、30-40度の角度で入れて、IOLと水晶体の間のスペースが、0.51.5CCTあればOK。これが狭いと問題・・

Hole ICLの登場で、レーザー虹彩切開術不要に・・。真ん中に孔が開いてても大丈夫らしい・・

Add-on レンズ:毛様溝固定で、単焦点、トーリック、多焦点・・・なんでもあり。

Secura sPB

http://www.keio-eye.net/lentis_addon/addon.html



by takeuchi-ganka | 2015-02-09 14:42 | 学会報告 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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