DRI OCT Triton (トプコン)その3 (850) Pachychoroid

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※タイムにも見える?

ドプコンのSS-OCTのパフォーマンスに圧倒されている日々が続いていますが、その特徴の1つが、高度の深達性。かなり鮮明な脈絡膜像が得られる事です。今までも、『脈絡膜』に様々な病的な状態があるのはわかってましたが、なにせ直接見れないもので、イマイチ実感も興味もわきませんでした。以前、黄斑外来の人たちが、ICG検査を行い、CSCに脈絡膜循環障害があるとかないとか言ってても、もひとつピンと来なかったのですが、SS-OCTで鮮明な画像を見せられると、説得力が違います。少し勉強しようという気になったので、1人英文抄録。

Pachychoroid Diseases of the Macula Roberto Gallego-Pinazo, Rosa Dolz-Marco,Francisco Gómez-Ulla, Sarah Mrejen, K Bailey Freund Med Hypothesis Discov Innov Ophthalmol. 2014Winter; 3(4): 111–115.

まず脈絡膜組織について

後極部では220μm(前方では100μm)ぐらい?

網膜色素上皮・ブルフ膜・脈絡膜(choriocapillarisSattler’s layerHaller’s layer)・強膜

  • choriocapllaris :脈絡膜毛細血管板(20-25μm
  • Sattler’slayer  :中血管(Medium size vessels)( 小さな楕円血管パターン)87±56
  • Haller’s layer  :大血管(動脈40-90、静脈20-100μm(Large size vessels) (大きな楕円血管パターン)(141±50

The mean±SD healthy central submacular field thickness for Sattler's and Haller's was 87±56 µm and 141±50 µm, respectively, witha significant relationship for AL (P<.001).

http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0099690 

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Ⅰ Bruch’s membrane

choriocapillaris

stroma



suprachoroid


※↑Hogan のテキストから・・

※脈絡膜の厚みは、加齢に伴い、また眼軸が長くなると薄くなる。

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性差はない。一過性の脈絡膜厚の増加は、後部ぶどう膜炎の急性期、例えばVKH、多極性脈絡膜炎、MEWDSなどにおいて見られる。 これとは別に?異常な継続的脈絡膜厚の増加を示すpachychoroidという用語が提唱された。この状態はCSCCSC類縁疾患で見られ、大きな脈絡膜血管が明らかに拡張して、その上のCCSattler’slayerを圧迫している。

Central Serous Chorioretinopathy

CSCは、PEDを伴った網膜下液の存在が特徴。脈絡膜循環障害は、この疾患の病態生理の重要な役割をしている。脈絡膜の充血や透過性亢進はしばしばこの疾患で報告されてきた。OCTでのこのような所見と関係あるものが、増加した脈絡膜厚(pachychoroid)で、特にHaller’slayerを含み、全てのタイプのCSCに共通。

Pachychoroid Pigment EpitheliopathyPPE

PPEは、黄斑部の様々なモードでのイメージングで特徴的な状態を有する新しい疾患概念。この疾患は、典型的なCSCとは、RPEを障害するが網膜下液を持たないとして区別される。PPEは、CSCの不完全型で、片眼性の急性CSCの患者の僚眼にしばしば見られる所見と類似している。

OCTでのPPEの典型的な所見は、臨床的に明らかな網膜色素上皮の変化の直下にある厚い脈絡膜。Haller’slayerの大きな脈絡膜血管は、Sattler’s layer・ブルフ膜に近づく。

PachychoroidNeovasculopathyPNV

PNVは、PPEや慢性CSCの晩期合併症と考えられる。脈絡膜新生血管の遺伝的リスクを持っている患者において・・。独特の所見は、PPECSCの所見と類似所見を含むが、PNVの眼は、網膜色素上皮下のタイプ1新生血管を示している。PNVは、網膜下液があったりなかったりするCSC病歴のある患者に見つかるかもしれない。CSCの病歴のない患者は、ゆっくり進行するタイプの脈絡膜新生血管と関連した滲出性黄斑症の兆候を示している。この仮説は、パキコロイドによる網膜色素上皮、ブルフ膜、CCに対する長期的影響が、感受性のある患者において、タイプ1新生血管を引き起こす可能性を示している。

PNVOCT所見は、網膜色素上皮の広くて浅い隆起を示し、ブルフ膜内の新生血管を示している。タイプ1新生血管のこの形態は、典型的には、拡張した脈絡膜血管を伴う局所性の脈絡膜肥厚の上に見られる (Fig3)

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4352204/


Commented by 日本の誇り at 2015-07-04 14:07 x
日本の医療機器メーカーが、世界に誇れる顧客志向の高い製品を上市されている事がわかり、うれしいです。薬の世界では画期的な製品は外国産の製品が多く、外資メーカーは日本から研究所を撤退している状況なので、子供たちの将来が心配になっていました。
by takeuchi-ganka | 2015-07-04 12:11 | Comments(1)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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