2015年 09月 20日
第26回日本緑内障学会 その6 (871)
トプコンのランチョンへ・・。新しい話が聞けるのかと思ったら意外・・
ランチョンセミナー8 トプコン
眼底画像活用術―OCTと眼底写真
演題1 岩瀬愛子
OCT用いた緑内障スクリーニングの実際と結果
この時代、スクリーニングは何で?眼圧・乳頭・視野?World glaucoma association の基準は? http://www.worldglaucoma.org/ ⇒2003 ステレオ写真、2008 確立していない・・、2011 ステレオ写真?
※多治見スタデイでは、結果として圧倒的に眼底写真だった・・・。ただ、今のOCTならスクリーニング可能?cpRNFLなら、12分割より36分割がいい・・・・・・。サークルよりグリッド。黄斑の評価:GLC 8×8グリッドが最もいい・・(中心窩回旋・・・補正しても同じだった)。それでも、陽性的中率 48.6%(少し悪い)、陰性的中率 99.6%(良好)
①たじみ岩瀬眼科でのOCTスクリーニング(無散瞳で・・・・) by3D OCT2000
感受性70,/ 特異性89⇒少し↓ 臨床現場で・・白内障・小瞳孔・頭位不良・・・・⇒ただ、陽性的中率 22.5/陰性的中率 968
②府中眼科でのOCTスクリーニング:3D乳頭・3D黄斑・ワイドスキャン
高齢特に70歳以上 Image quality 低下。眼底写真とOCTを同時にやるとOCTのquality低下(40代OK、50代OK・・・70以上×)
※ここのスクリーニングというのは、一般の眼科でまず何をやれば緑内障を効率よく、見落とすことなく診断できるのか・・・ではなく、ある程度の規模の検診で、効率よく緑内障を見つける事なので、小さな眼科クリニックの院長としての立場とは異なります。実際にOCTをやって検査結果の質を見れば、十分診断可能かどうか判断できるし、判断できる患者さんについての診断レベルは非常に高い。OCT検査結果の質が低い場合は、当然ながら、その理由がある訳で、散瞳して解決するものなら散瞳すればいいし、白内障があれば手術を考慮すればいいし、その他の理由で検査結果の質が低い場合は、いつものように、様々な検査方法を総合した上での診断となる訳です。スクリーニングというと誤解があるかもしれませんが、診断のための検査機器の中でのOCTのポジションを一番先頭に持ってくることで、しかもそのOCTがSS-OCTであれば、非常に力強い事は間違いない・・・・と今頃確信しました。