『Peripapillary Changes In Pathologic Myopia』 その2 (880)
2015年 10月 04日

http://takeganka.exblog.jp/24455100/ の続き
病的近視のOCT所見②
Enlargementof SAS and Communication Between the Vitreous and SAS
ヒト死体眼の組織学的分析で、高度近視眼で、乳頭周囲は、引き伸ばされた乳頭周囲強膜フランジ(視神経乳頭縁と硬膜の間の強膜)と乳頭後方の部位へと伸びている球後の脳脊髄液腔で構成される。しかし、ヒトの患者で視神経周囲SAS(クモ膜下腔)を視覚化することは不可能だったが、EDI-OCTを用いて、パークらは、視神経周囲のSASが139眼中25眼で様々な明瞭度で同定されることを示した。この25眼で、17眼は高度近視で、広いPPAがあった。著者らは、SS-OCTを用いて、眼周囲のSASが病的近視(平均30.4mm)では133眼中124眼(93%)に見られることを示した。視神経SASは高度近視眼では拡張しているように見える。SASは三角形で、強膜フランジの部位で、基底部を眼球の方向に向けている。
乳頭周囲SAS上の強膜は薄く、SAS上の乳頭周囲強膜の最も薄い部位の厚み(強膜フランジ厚)は、190.6±51.2mm。近視患者で、硝子体腔とSASがピット様の孔を通じて直接繋がっているように見える例もあったと・・・。
どのような種類の影響が、高度近視眼での乳頭周囲SASの拡張にあるのだろうか?圧は単位面積あたり同じ。ラミナへの負荷は、露出している表面積の拡張に比例して増大している。ラミナそのものは、薄さのための変形に抵抗しそうにない・・・。眼球後壁の菲薄化に沿って、脳脊髄圧に曝された広がったエリアは、篩状板同様、乳頭周囲強膜に対する圧負荷は増大する。高度近視眼で、この力は、緑内障なりやすさを増大する。
※眼軸が30mm前後の超高度近視眼をみたら、なるべく視神経周囲をOCTで精査してみようと考える動機付けには十分。高度近視に対する興味がふつふつと湧いてきた・・

