オプティエイドDE 発売記念講演会 その2(883)
2015年 10月 14日

講演2 腸内最近に注目した新しいサプリメント
慶応大 眼科教授 坪田一男
サプリメントを内服してドライアイが改善する・・・・・というのは、ちょっと従来の常識では考えにくいので、この分野のトップランナーである坪田先生の話を非常に興味をもって拝聴してきました。エイジング⇒涙腺機能低下⇒ドライアイというのは、真実らしく、DEWS(Dry Eye Workshop)でもリスクファクターは加齢。つまり、アンチエイジングがドライアイ治療に繋がる可能性あり。また既にアンチエイジングは可能な時代に・・!①酸化ストレス予防し、②カロリーリストリクション(腹八分目)で。①酸化ストレスがドライアイを引き起こすのは、遺伝子改変マウスでも証明・・・
http://takeganka.exblog.jp/20402035/
ドライアイ治療
①眼へのアプローチ:ヒアルロン酸点眼、ムコスタ、ジクアス・・・・ ②全身へのアプローチは?? ⇒メタボリックシンドロームで涙液減少。ドライアイ患者は、運動量が少ない。睡眠の質が悪い。鬱とも関連。主観的幸福感が少ないとドライアイ症状↑。腹式呼吸で涙液↑・・・全身との関連がありそう・・
1)オプティエイドに含まれるラクトフェリンとは?『母乳・涙・汗・唾液などの外分泌液中に含まれる鉄結合性の糖タンパク質』で、様々な薬理作用があると言われています。筒に入れたラットに風を当て続けるモデルで、涙減少。ラクトフェリンを与えると涙減少抑制。ラクトフェリン内服はBUT↑、酸化ストレス↓・・・と、有効らしいのですが、じゃあ何故ラクトフェリンが有効なのか?涙液中にも血液中にも検出されない。直接作用でなく間接作用?ラクトフェリンで腸内細菌が変わると。ラクトフェリンとバンコマイシンを同時投与するとラクトフェリンの効果は激減。
2)ルテイン:ドライアイにも有効 3)EPA/DHA(フィッシュオイル) 4)亜鉛 5)ビタミンC/E
乳酸菌について
ラクトフェリンは、乳酸菌の良い餌。ラクトフェリンを入れて、更に良質の乳酸菌を加えたらいいのでは?
Microbiota-DependentActivation of an Autoreactive T Cell Receptor Provokes Autoimmunity in anImmunologically Privileged Site. Horai R Immunity. 2015 Aug 18;43(2):343-53. doi:10.1016/j.immuni.2015.07.014.
⇒腸内細菌とぶどう膜炎との関連を示唆。ぶどう膜炎を引き起こすネズミに抗菌剤を与え、ぶどう膜炎抑制(腸内細菌を抑えることで・・?)。腸内細菌は、疾病を起こすことも、疾病を予防することも、何もしないことも・・?
エイジングは、腸内細菌を変化させ、カロリーリストリクションは腸内細菌を改善する。
様々な乳酸菌がトライされたが、強力わかもとで馴染み深いEnterococcus faeciumWB2000だけが涙液分泌増加した。マルチサプリメントにすることで、菌量を1/100に。死菌ではダメ。涙液中活性酸素を減らし、IL-6も減らす。摂取中断で効果消失するので、継続が必要。オプティエイドでも活性酸素低下、カタラーゼ減少、涙液増加。
※ただ、メカニズムは不明。RegulatoryTcell活性、短鎖脂肪酸↑、中鎖脂肪酸↑、炎症細胞↓・・・??
※http://www.wakamoto-pharm.co.jp/health_si/labo/012.html
オプティエイドDE
長期連用可能で、整腸作用があり便通もよくなる。月3000円と安価。点眼と併用可能。実際に、シルマー試験で改善あり。ドライアイ自覚症状改善している。高価な怪しげなサプリメントよりは、こちらがオススメかも・・