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第410回 大阪眼科集談会 その2 (908)

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小魚を食べた直後、再度狙いをつけている・・・


7,高圧放水による眼球破裂の1例 大須賀翔 大阪医大

最近はやりの高圧洗浄機(今回は業務用?)で右眼を誤射。前房出血・虹彩離断・鼻下側巨大裂孔・網膜剥離(恐らく内直筋付近のオカルト裂傷?)。ビトしてSO入れて、その後水庖性角膜症に・・。

8,輪状締結術に強膜が菲薄化したEhlers-Danlos症候群の1例 大庭慎平 関西医大

エーラス・ダンロス症候群(6つの主病型(古典型、関節型、血管型、後側彎型、多発関節弛緩型、皮膚脆弱型))の後側彎型。後側彎型EDSの診断基準の大基準に、皮膚脆弱性・皮膚過伸展性、全身関節弛緩、筋緊張低下、進行性側彎、眼球破裂(強膜脆弱性)とある。17歳男性の後側彎型EDS。-15D以上の高度近視で、眼瞼下垂・内眼角贅皮・球状角膜で、両眼に広範囲にlattice degがあり、片眼にRRDが発生して、バックリング。強膜は予想以上に薄い。RD復位したので、強膜破裂を危惧して、バックルはそっと除去。

9,ぶどう膜炎の発症後に黄斑円孔が続発し硝子体手術を施行した2例 南高正 JCHO大阪

続発のMH。①43歳女性。ぶどう膜炎でSTTA・プレドニン内服、中心窩網膜厚薄くて(150)・・・MHへ。手術して0.40.4 ②63歳女性。ぶどう膜炎でME高度。消失後・・・MHに。手術して0.10.5

※手術しても視力が上がらなくて、がっかりする事多し(池田先生)。

10,水疱性角膜症を伴った難治緑内障に対し、ハルベルト緑内障インプラント術と全層角膜移植術を併施した例 越智靖之 多根記念眼科病院

慢性PACECCEIOL後レクトミーしてニードリングして・・水庖性角膜症。DSAEKしていったん良くなったが再発。nDSAEKしていったんクリアに。レクトミーしてニードリングして、全周PAS。角膜厚905PKP+バルベルトのインプラント。チューブは毛様溝留置。最終視力0.2で、眼圧もOK。(簡単に書いているけど、ものすごい経過・・・)

※角膜が厚いと眼圧は高めだが、浮腫で厚い場合は低めに出るので、今回の21はもっと高い筈・・・・

※チューブの毛様溝留置主流なのは、日本だけ?欧米は前房内留置主流。

11,ハルベルト緑内障インプラントによるチューブシャント手術後に眼内炎を発症した1例 三木美智子 大阪医大

74歳男性。水庖性角膜症で濾過性消失していて、バルベルトして内皮移植後、眼内炎。バルベルトが露出?摘出してアーメドをインプラント。※自己強膜は薄くなって露出しやすいので、現在殆どアイバンクの保存強膜を使っていると。

12,大阪におけるステロイド緑内障アンケート調査結果 森下清文 眼科医会

眼科医会にアンケートした結果。ステロイド緑内障の原因は、点眼が64.8%は妥当だが、内服15.6%、軟膏14.8%と多い。内科・皮膚科・小児科・整形外科などで、ステロイドの内服・軟膏使用時の眼圧チェックはないはずで、全て眼科受診が必要?


by takeuchi-ganka | 2016-02-09 17:39 | 学会報告 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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