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第27回 日本緑内障学会 その11 (972)

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そろそろかな・・

聴くつもりはなかったのですが、年寄りの常。早起きしてしまい、気がつけば間に合う時間に学会場に到着していたので、のぞいてみました。

モーニングセミナー5

新しい眼圧測定の幕開け 

新発想の眼圧測定値 IOPccの可能性~角膜可塑性:Corneal hysteresisCH値)の全容解明~

http://takeganka.exblog.jp/3544921/

この概念を取り入れた眼圧計の話は、もう10年以上前から学会でも話題になっていて、今更なんで・・・と思ったら、今年国内に代理店が出来てやっと正式発売のようです。今更幕開けと言われても・・

1,緑内障とCornealHysteresis(CH)との関係 朝岡亮(東大)

角膜に空気があたると、角膜がまず平坦化する。ほぼ完全に平坦化した段階で、角膜からの反射シグナルがピークになり、その後角膜へ凹んで、その後戻ってきて再度平坦化した後、もとの形態に戻るのだが、この二度目の平坦化でも反射シグナルがピークを迎える。最初のピーク時の圧と二度目のピーク時の圧差がCH?角膜の可塑性を表すらしい。『固体に外力を加えて変形させ、力を取り去ってももとに戻らない性質』?これで補正すると真の眼圧に近づくというのは、なんとも理解の及ばない部分だが、そうなのらしい。このCHと視野進行の関係:MDスロープをCHで説明可能。視野の重症度もCHと関連あり。CHが大きい(テンピュールのような感じ?)と進行遅いが、小さいと速い。

2,角膜厚とCornealHysteresisCH値)との関係 新田耕治(福井済生会)

角膜厚で眼圧補正することがよくあるが、厚みより可塑性が問題。CH9.612ぐらいで、福井済生会の緑内障患者のCH8.98。つまり眼圧は過小評価されていると。十分に眼圧が低い筈なのに、進行するNTGの中に、実は高いケースが隠れているかも・・。

3,眼圧補正値(IOPcc)の今後の可能性 藤澤公彦(JCHO九州)

レーシック前後で眼圧不変。

PG剤点眼による眼圧下降を過大評価している可能性(CH高い)

40歳以上で眼圧1mmHg以上低くでる。PG剤点眼で更に低くでる可能性あり。


by takeuchi-ganka | 2016-10-05 18:13 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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