第9回 Osaka Ophthalmology Forum その3 (982)
2016年 12月 02日

特別講演 網膜硝子体手術とOCT 名古屋大学眼科 寺崎浩子
タイムドメインから始まりスペクトラルドメインになって発展を遂げたOCT。現在のスウェプトソースOCTでもう発展も限界?その後OCTangioが登場。私は、トプコンしか知りませんが、ツアイスの新しい機種の性能は凄いらしい。従来のFAとは次元の違う血管異常の詳細がわかる。糖尿病網膜症の評価が可能で、進行すると血管密度が減少。新しいツアイスのSS-OCTでは、12×12mmのOCTAも可能で、FAでは分からなかった異常血管や無血管野が見える。網膜下出血(内境界膜下):手術が必要かどうかの判断も、通常のOCTではわからないが、新しいSS-OCTで見ると、網膜上のみで手術は待てると判断できたり・・・
http://www.zeiss.com/meditec/int/media-news/press-releases/plex-elite-9000-swept-source-oct.html
機能と形態の乖離の問題:ERGとOCT
BTVOで中心窩の上下をOCTでみると所見は大きく異なるが、局所ERGだとあまり差がない。PCV症例がOCT上で改善しているのに、ERGは悪化していたり・・・
術後の局所ERG:剥離術後改善。1ヶ月で50%、6ヶ月で70%。
OCTで見ると、ELM・EZ・CIZの距離・面積を評価。全て剥離術後改善するが、CIZがいい指標。中心窩のELM-EZ、EZ-RPEともに改善するが後者が視力と関連。foveal bulgeは外節の再生を見ている。密集してくると(+)に。視力と関連。AO-OCTで視細胞の密度を調べると、術後徐々に増加(例:15000から23000)。剥離が古くなると密度回復しにくい・・。
前眼部OCTの解析
ビト後CD(+)。1-2週で(-)に。PRP後も脈絡膜厚増加。術後眼圧コントロール不良の原因?
最後に術中OCTの話。
OCT手術顕微鏡 RESCAN 700
http://www.imedicalapps.com/2014/06/rescan-700-imaging-eye-surgery/
リアルタイムで、OCT画像を見ながら手術ができる。
次にファイバー型OCT。ファイバーが届くところなら全てOCTで観察可能。毛様体もOK。
http://www.med-device.jp/pdf/development/vp/H23-036_product.pdf#search='術中OCT'
ここで時間切れ。
娘とデート^^;