頑張れ道上洋三!!

 朝のジョギング中、衝撃的なニュースを聞きました。長年拝聴している朝のラジオ番組のメインパーソナリティーの道上氏が脳腫瘍で休養する旨を告白されたのです。そういえば、最近、若干ですが、原稿の読み間違いのような事が多くて、少し年をとられたせいなのかなと思っていたのですが(失礼)・・・・
  病気というものは、気づかない間に徐々に忍び寄ってきます。恐ろしいものです。道上氏の告白によると、髄膜腫だそうで、数年前からあり、徐々に拡大するとともに、視覚・嗅覚に影響がでてきたので、手術するらしいのです。
この疾患は、眼科医にとって無縁の疾患ではありませんので、少し触れておこうと思います。
眼の神経つまり、視神経は、眼球の後方に付着していますが、最初、眼球が入っている眼窩と呼ばれる骨の窪みの中にあるのですが、蝶形骨と呼ばれる蝶が羽を広げたような形の骨の中(視束管)を通り、頭蓋内に入ります。その後、視交叉、視索、外側膝状体、視放線、視覚領皮質へといたります。この長い経路のどこで障害が発生しても、視野欠損が発生するわけです。腫瘍によって圧迫されても障害されますし、血管閉塞・血管破綻(出血)によっても障害を受けるわけです。

 今回の髄膜腫は、全脳腫瘍の約20%で、40~59歳に好発(小児期ではわずかに1.7%)、女性に多(男の1.7倍) と言われていて、

部位としては、
 1位 円蓋部 convexity
 2位 蝶形骨縁 sphenoid ridge 
 3位 傍矢状洞部 parasagittal
 4位 大脳鎌 falx
 5位 鞍結節 tuberculum
 6位 テント tentorial
 7位 嗅窩 olfactory gloove
 8位 小脳橋角部 C-P angle

このような部位にできるのですが、

今回の道上氏も視野が欠けると言われていましたが、上記好発部位の中で、蝶形骨縁や鞍結節に発生すれば、そのような症状が出ることがあります。組織学的には良性ですし、以前から経過観察されていて、手術になった訳ですから、手術時期も適切なんだと思います。全快して、『おはパソ』に道上節が元気にもどって来られる日を楽しみにしています。その頃、タイガースが日本一となり全快祝いとなれば言うことなしですが・・・がんばれ道上洋三!!
by takeuchi-ganka | 2006-07-07 19:52 | その他 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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