第28回日本緑内障学会 その2 (1045)

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この地は市電がメジャーな移動手段?


O08-3

正常眼圧緑内障眼における網膜神経線維層欠損近傍の乳頭出血の臨床的意義

Clinicalsignificance of disc hemorrhage near the retinal nerve fiber layer defect innormal tension glaucomatous eyes

輪島良太郎(金沢大)

※自分の経験だが、ある患者さんで、12月から7月までの7ヶ月間に7回来院されて、5DHをほぼ同じ部位に認めた患者さんがいたのだが、これを5回と数えていいのか、567月と連続して見られた時は、1回なのか、悩んでしまう。大きな病院なら通院間隔を3ヶ月ぐらいはあけるだろうけど、小さな眼科では毎月来院される患者さんも多いので、消えるまでを1回とカウントするなら、5回じゃなくて、2回となる。持続しているのか、頻発しているのかどうかの判断は難しい。(※北澤先生の文献では、乳頭出血の自然経過は 9 割が 4 週間以上持続(持続時間 235 週)し,半数以上に再発するとされている・・・らしい。)

 もともと緑内障患者の視神経乳頭には、時々出血が生じる。進行して神経線維が失われていくと、血管が破綻して出血するものと理解していた。その後多治見スタデイで、DHの重要性が見直され、どんな患者さんでも、ちらっと眼底の視神経を見て、色、形、陥凹の大きさ、そしてDHの有無をチェックするようにしている。DHは目立つ所見なので、僅かな陥凹拡大よりも、見つかりやすい。これで見つけた緑内障は非常に多い・・・。

 この学会では、そんなDHに更に光が当たっている。

DH回数

  • NFLD(+) vs diffuse NFLD(+)  2.08 vs 0.66/年 

MDスロープ

  • NFLD(+)DH(+) vs NFLD(+)DH(-)   -0.251vs -0.084dB/
  • diffuse NFLD(+)DH(+) vs diffuse NFLD(+)DH(-)  -0.270 vs -0.159dB/

TDスロープ

  • NFLD(+)DH(+)側 vs NFLD(+)DH(-)   -0.46 vs -0.13 dB/
  • NFLD(-)DH(+)側 vs NFLD(-)DH(-)   -0.201 vs -0.145 dB/

NFLD拡大速度

  • NFLD(+)DH(+)側 vs NFLD(+)DH(-)   1.73 vs 0.87°/

つまり、DHがあれば進行が速い・・又は進行が速いとDHが見られる事が多い。原因ではなく、速やかに進行している傍証?

O08-4

広義原発開放隅角緑内障症例における中心窩下脈絡膜厚の左右差の検討

TheComparison of Subfoveal Choroidal Thickness in POAG patients

周夢雪(京都府立医大)

FAZとの関連も不思議だったが、この演題は、中心窩下脈絡膜厚?簡単に測定できるから?視神経乳頭周囲ではなく、中心窩下。緑内障とは特に関係ない?左右差との関連は血圧だけ。



by takeuchi-ganka | 2017-10-09 12:16 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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