第28回日本緑内障学会 その5 (1051)
2017年 10月 16日

その5
O09-5
緑内障進行における形態機能相関の検討
Structure-FunctionRelationship in Longitudinal Changes of Glaucoma
須田謙史(京都大)
24-2とcpRNFLTの関連性(構造・機能関係)は、それほど高くない。局所の進行評価において、最も強い相関の組み合わせは、鼻下側視野・非線型モデルとcpRNFLTの耳上側・線形モデル。要するにOCTと視野を単純に比較したら駄目らしい・・。どちらかを非線形モデルにすると、相関が強くなる。が、そんなに細かに実臨床では見ないしなあ・・
http://iovs.arvojournals.org/article.aspx?articleid=2529380
この論文で提示されている中西モデル?これならいいのかな・・
O09-06
緑内障性視神経障害萌芽期の網膜感度と網膜内層構造変化の検討
Relationship between innerretinal layer change and corresponding retinal sensitivity in the portentperiod of primary open angle glaucoma
山崎芳夫(東海大)
GON萌芽期・・・という言葉は初めて聞いたような。一番初期の変化?下半分視野が正常のPOAGの下鼻側4点と下耳側4点のTDと対応する上方網膜の内層厚みの関係は?萌芽期においても、GCL+IPLやRNFL+GCL+IPLなどがTDと相関あり。
※明らかな視野の異常がなく、明らかなGCCの菲薄化がないように見えていても、機能・構造相関ありだと・・
O09-7
点眼治療中の正常眼圧緑内障症例の黄斑部網膜内層厚と視野の変化 The relationship between maculaGCC thickness and MD slope in NTG patients under topical therapy 禰津直也(東京医大)
点眼治療中のNTGのGCCスロープと30-2MDスロープとの関連。有意な相関はない・・・と言われたが、9×9mmのGCCと30-2では範囲が一致しないのでは。
※GCCスロープは、-0.7μm/y程度だが、中にはスピードが速いものもあり要注意。
O09-8
黄斑部OCTアンファス画像と視野との相関The correlation of en facelayer optical coherence tomography imaging of macula with visual field defectarea in glaucoma. 坂本麻里(神戸大)
黄斑部のアンファス画像(シラス、内境界膜から50μmのスラブ)と10-2の関係。進行期緑内障でよく相関する。※時に、進行してRNFLの厚みがあまり減少しないで内部輝度が低下することもあり、アンファスはこれも捉えているので、厚み評価のみより有用?


