第28回日本緑内障学会 その6 (1053)

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もう1週間は雨が降り続いている。いつになったらこんなに晴れるのかなあ・・

その6

ランチョンセミナー7

緑内障治療強化のタイミング『眼圧 いつ下げる、どう下げる、どこまで下げる』

座長 白土城照

目標眼圧と薬物治療強化のタイミング 相原一(東大)

座長とは、超有名師弟コンビだが、若干意見は異なる?個人的にはほぼ意見が一致していて安心。昔から片頭痛・DH・年齢・収縮期低血圧・・・など様々なリスクファクターが言われているが、Lower Normal Pressure Study Group (LNPGS) でのリスクファクターは、DHIOPは絶対値より変動。そして垂直CDR。またSingle-Digit IOP。つまり10以下に持ち込めば進行しにくい。長い経過の中では、眼圧の再評価も必要。時に片眼中止試験も行なってみる。長期的には、早期に有用なOCTも進行すると有用性は低下する。視野は、10-2を必ず行う。症例によって、10-2メインだったり、30-2と交互だったり・・・視野検査も忙しい。30-2で変化がなくても、10-2は比較的急速進行だったり、その逆もあったりするので注意が必要。私は、視野に関しては、ビーライン社の優れた解析ソフトなしの緑内障診療は不可能なほど依存しています。

点眼は、まずはPGだが、次はβ?α2?CAIROCK阻害?・・・例えば、夜洗眼前にPG剤を点眼している症例の治療強化としては、①PB+β配合剤を朝に、②β徐放剤を朝に、③α2、CAIROCK阻害を朝夕に、③PG+βを朝に、α/CAI/ROCK阻害を朝夕に・・・

※現実には、洗顔前のPGへの追加は、β+CAI配合剤の朝夕点眼が多い(全く同意)。生活のルーチンに合わせて点眼すると忘れにくい。

緑内障手術のタイミング 庄司信行(北里大)

手術のタイミングは?眼圧が下がらない、不十分にしか下がらない、点眼継続が困難・・・・で、視神経障害(視野障害)が進行する場合なのだろうが、介在する問題として、点眼を指示通りしているのかどうか。

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『緑内障における患者教育が眼圧下降とその持続に及ぼす効果(植田俊彦)あたらしい眼科』によれば、教育により結構眼圧は下がる訳で、目標眼圧によっては、手術前に教育ということもあり?点眼数も2本ぐらいまでが妥当で、3本以上だとアドヒアランス低下。PG⇒(PG+β)⇒(PG+β)+CAI/α2/ROCK⇒手術?23回で不十分なら手術へ?ただ濾過手術(レクトミー)のリスクは低くない。上手くいって、低い眼圧が維持されたら、視野進行は遅らせることが可能だが、5年で2.2%もある感染リスクが大問題。低眼圧黄斑症も問題・・・。おそすぎる手術は意味がなく、手術は早めがいい。今なら23回の次は、MIGS?早期緑内障にロトミーかMIGS。中期以降になればレクトミー。末期ならチューブ。

※白土先生は、視神経乳頭を見て将来を予想すると。データに振り回されないように・・。我々にはちょっと・・


by takeuchi-ganka | 2017-10-22 09:21 | 緑内障 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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