第28回日本緑内障学会 その7 (1055)

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特別講演

光あり:脳とこころの科学から見た「うつ」と「希望」

Lightin Heart: Research on Depression and Hope from perspective of brain & mindscience

山脇成人 広島大 

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うつ病の脳内病態メカニズム

マツダと共同研究のワクワク感

五感の中でも視覚は情報量の83%を占めて、視覚が失われた時の希死念慮が高い事に留意すべき。うつ病は様々な症状があり、その症状に基づいた診断が行われてきた。病態に基づいた診断ではなく、いい加減な診断?脳科学が発達して、精神疾患を神経回路の異常ととらえるようになった。将来報酬予測機能が『希望』の源で、我々は報酬が最大になるように生きているのだが、快・不快の予測機能が低下するのがうつ病。この部分をMRIで解析。報酬系・情動系・実行系など複雑な神経回路⇒脳機能画像技術の進歩により、神経回路が可視化できるようになった。

 強化学習モデル:報酬の期待値 ⇒ E[(r t1)+γ(r t2)+γ2r t3)+…] ※γ(減衰係数)が大きいほど先を見通した予測ができる。短期小報酬と長期大報酬では、ネットワークが異なる。うつ病患者では減衰係数γが小さく、長期・大報酬を小さく見積もり、短期・小報酬を選択する傾向が見られる。fMRIを用いたネットワークの解析がすすみ、症状のみの診断から、fMRIを用いた診断の時代に・・。

演者の論文から

 『言語流暢性課題を用いたfMRI脳活動データに関して機械学習Sparse Group Lasso法)を用いて解析した結果、9割の精度、感度、特異度でうつ病(DSM診断)を判別可能であること、それに寄与する脳部位として左DLPFCDMNに含まれる PCCなどが明らかとなった』 抗うつ薬に反応しないうつ病患者を予測することも可能に。『脳科学所見に基づくCBT(認知行動療法)として、うつ病患者が自身の脳活動異常をモニターしながら自己制御する非侵襲的なNF(ニューロフィードバック)治療の開発がうつ病の革新的治療法として期待される。』

http://coikansei.hiroshima-u.ac.jp/message.html

感性イノベーション

「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点(感性COI拠点)」⇒Brain Emotion InterfaceBEI)の開発⇒「ワクワク」、「イキイキ」、「きれい」などの感性をBEI技術を用いて可視化(見える化)し、定量化へ。



by takeuchi-ganka | 2017-10-24 19:17 | 緑内障 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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