第 421回大阪眼科集談会 その2 (1024)

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5,菌種の同定を行なったMoraxella角膜潰瘍の2症例 安達彩(関西医大)

モラクセラ属の中でも、マイナーなMoraxella nonliquefaciensの感染。2015年の日本臨床微生物学会雑誌の報告の中にこの細菌による角膜潰瘍の報告があって、世界初・・と書いてあるので、非常に珍しい報告なのだと思われる。一般的に(と言ってもよく知らないのだが)、教科書的には、モラクセラの角膜病変の特徴は、①緑膿菌感染のような輪状膿瘍with 前房蓄膿 ②辺縁不整の面状細胞浸潤 ③小さい円形細胞浸潤らしい。

症例1は、91歳女性で、当初不整形潰瘍があって浸潤がなく、endothelialplaqueが見られた(そこが問題?)。その後前房蓄膿(+)となり、クラビット・ベストロンの毎時点眼で順調に改善・・・・。上皮修復には時間がかかるらしい(20日以上)。この細菌は、稀な上に、通常の検査室では同定困難で、質量分析でMoraxella nonliquefaciensと確定。

症例2は、75歳女性で両眼末期緑内障・網脈絡膜萎縮症例に生じた輪状膿瘍型。

※いずれにしても浸潤が軽い、潰瘍も浅いのに、前房の炎症強く、endothelialplaqueが特徴。

※あたらしい眼科33(11):1547-1550,2016

6,チューブシャント術後のDSAEK 丸山会里(大阪医大)

視力は改善するが、成績は他の病型(フックス・レクトミー後)より悪い。

7,虹彩分離症に併発した急性緑内障発作の1例 西山悠布子(関西医大総合医療センター)

虹彩分離症に併発?続発?因果関係の推定は放棄した?56歳女性。3ヶ月ほど前から霧視(+)(恐らく軽い発作が何回かあったものと推定される)、受診時右眼圧56。隅角は狭くて閉塞しているが、一部圧迫すれば線維柱帯が見える。視野正常(HFA)。眼軸左右差なし(ただ右眼-4Dほどだが、左眼は-1D程度)。かつて強い眼球打撲の既往もあり、チン小体脆弱で、術中水晶体振盪あり、CCCも困難だったが、PEA+IOL+カフークによるロトミー。術後は隅角開放。虹彩分離症が、隅角所見の詳細を困難にしたものの、全ての経過は水晶体亜脱臼による閉塞隅角緑内障として妥当。ロトミーの必要性あり?結局どこまで虹彩分離症が関連しているのだろう・・。

8,術中波面収差解析装置ORA導入前後における術後屈折誤差の検討 渡邉敬三

白内障手術で使用されるORA術中波面収差解析装置の使用経験

9,眼窩腫瘍として紹介となった涙嚢憩室の1例 松浦峻行(大阪回生病院)

涙嚢憩室が眼窩腫瘍症状を示し、眼球突出(20/17)と軽度眼球運動障害。手術は、切除(部分?)して縫縮して、鼻外法DCRを(涙嚢炎症状ありの場合)。涙嚢憩室には、先天性と続発性があり、報告では涙嚢炎症状を示す例の8%もある?

10A型外斜視に下直筋移動術を行なった1例 遠藤高生(大阪母子医療センター)

下方視で外斜視増強、生活も困難に・・。手術は両外直筋後転(5mm)+右下直筋鼻側移動1/2筋巾移動・・


by takeuchi-ganka | 2017-12-12 13:38 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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