第422回大阪眼科集談会 その1 (1033)

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懐かしすぎるこの扉


422回大阪眼科集談会

平成3023

1,Kelly Punchを用いた涙点形成の考察 高木麻衣 大阪医大

Eye (Lond). 2017Apr;31(4):560-565. doi: 10.1038/eye.2016.271. Epub 2016 Dec 2.

Long-term outcomes ofpunch punctoplasty with Kelly punch and review of literature.

Wong ES1,2, Li EY1,2,Yuen HK1,2

この世界の事はよく知らないけど、涙道内視鏡や涙管チューブ留置の為に、涙点形成を行う時は、①拡張針 或いは②incisionalpunctoplasty を行う。①は仮道・誤道形成、涙小管閉塞のリスクがあり、②がベター?その為の手技としての、Kelly Punchの改良Punch。結膜側と耳側を2回パンチするが、鼻側は温存。ポンプ機能も維持できる。その後、涙管チューブ留置やDCR行なって、良好な成績。

2,眼痛を伴う水疱性角膜症に治療的角膜内皮移植を施行した2例 渡邉怜美 大阪大

水庖性角膜症が原因の眼痛改善の為に全層角膜移植はできない。治療用SCLや羊膜移植という方法もあるが、DSAEKは、疼痛・羞明・異物感を改善して、視力改善も得られることもある。時間が経過している水疱性角膜症でも有効らしい。

3,ヘッドマウント型視野計imoにおける頭位傾斜の測定結果への影響 山雄さやか 近畿大

頭位が傾斜すると視野も回転するが、眼球反射回転(OCR)で補正している。ただ、アイモは、ヘッドマウント型視野計なので、頭位傾斜角度はほぼOCRと同じになる。頭位傾斜角度とOCR、頭位傾斜角度と視野回転角度は同じような再カーブを描く関係で、OCRと視野回転角度は高い相関あり。・・・・・などから、視野測定結果を正しく判定できる為の最大許容視野回転角度は20°以内にすべき??(ちょっと混乱・・)

4,抗MOG抗体陽性視神経脊髄炎が再発した小児の1例 藤野貴啓 大阪母子医療センター

MOG抗体陽性だと、治療に反応するが再発しやすい。7歳の視神経炎。抗MOG抗体陽性。ステロイドパルス・血漿交換・γグロブリン療法で改善するが、再燃。ステロイド内服・パルス後、また再発。ステロイドパルスで、また視力1.0へ。再発は抗MOG(+)>抗AQP4(+)>ともに(-)

MSは脱髄を主体とした中枢神経系の炎症性疾患。若くして発症して、寛解・再発を繰り返しながら進行する。早期診断・疾患修飾治療が主体となる。

※視神経脊髄炎(NMSOD)は、抗AQP抗体陽性の中枢神経のアストロサイトが標的のMSとは異なる疾患。この抗AQP抗体陰性のNMSODの中に抗MOG抗体陽性の症例があり、ステロイドによく反応して、予後が良い。但し再発しやすいらしい。

5,光干渉断層計にて自然閉鎖を確認した黄斑円孔の4症例 奥田慶子 関西医大

4例の自然閉鎖した黄斑円孔症例。特徴は、架橋がある。円孔が小さい。円孔が400μm以下なら自然閉鎖の可能性(+)。架橋があって、100μm以下なら少し待つ価値あり。

※中心窩に残存するグリア系の未分化な細胞が増殖して再生する(池田先生)。invertedflap法が有効なのも、未分化な細胞が増殖する足場を提供しているから?


by takeuchi-ganka | 2018-02-06 17:21 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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