第122回 日本眼科学会総会 その7 シンポジウム3 (1054)

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シンポジウム 3

緑内障性視神経症の発症機序のなぞを解く

※私にとっては、難しい話の連続で謎は深まるばかり^^;

S03-1 緑内障性視神経症における軸索障害 三宅 誠司(福井大)

軸索流が止まると細胞死に。生体内での軸索障害は?(難しい話でついていけない・・)

  1. 篩状板での機械的障害?ただ、ラビットやマウスの篩状板はglial lamina。それでもここで障害発生する。眼圧上昇による軸索流障害は、組成が異なっても篩状板で発生している。つまり機械的な問題ではない?眼圧VS脳脊髄圧の調整にはエネルギーが必要で、眼圧上昇すると、ミトコンドリアが低下して、調整が困難となり、酸化ストレス・ATP枯渇して軸索障害⇒神経節細胞死に・・?
  2. また、眼圧上昇すると骨格蛋白(NFs)が減少して、軸索障害⇒神経節細胞死
  3. translamina cribrosa pressure difference (TLCPD)の問題。眼圧が高い、CSFPが低いと視神経乳頭でのキネシン・ダイニンに影響?これがRGC死に?
  4. 軸索の中を動くミトコンドリアのLive imagingが可能に。軸索動的評価。緑内障は未知。

S03-2 篩状板と緑内障性視神経症 栂野 哲哉(新潟大)

眼圧が上昇して、篩状板が変形する?視神経乳頭での血流が変化する。血流変化が先で、篩状板形態に影響を与える?篩状板形態・神経節細胞死・血流この3つの関連は?OCTの進化によって篩状板での血流が可視化されつつあるが、まだまだ不十分。

Optic nerve headbiomechanics in aging and disease.  Exp Eye Res. 2015 Apr;133:19-29. doi: 10.1016/j.exer.2015.02.011. Downs JC1.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4379445/

S03-3 緑内障性視神経症における乳頭周囲の構造変化 東出 朋巳(金沢大)

  • 視神経乳頭内:陥凹拡大・リム減少
  • 視神経乳頭周囲

RNFLD ② DH ③ PPA ・・ここでは、DHPPAについて

1)DHは、GON進行・PPGからGON発生のリスクファクターで、様々な緑内障所見と関連している。DHは、何?原因なのか、単なる随伴所見なのか?SVF prospective studyでは、進行例ではDH(+)61.5%(-)38.5%DHは進行の早い眼の随伴所見。

2PPA もともと眼底所見から色素がまだらなα-zoneと、強膜が見えて脈絡膜大血管も見えるβ-zoneがあったが、このβPPAが、OCTによってブルフ膜(+)のβPPAブルフ膜(-)のγPPAに分けられ、γが眼軸延長に伴うもので、ブルフ膜(+)のβが緑内障に関連していることが明らかに。

https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/215434/1/yigak04115.pdf#search=%27%E8%A6%96%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E4%B9%B3%E9%A0%AD+%CE%B1PPA%27

OCTangio

  • peripapillary capillary観察:RNFL slabchoroid slabRNFL slabでのNFLDと視野セクター関連あり。
  • MVD (microvascular dropout)PPA内の血流低下(choroid slab

S03-4 The effect of ocular bloodflow on glaucomatous optic neuropathy 志賀 由己浩(東北大)

血流は、LSFGOCTAを用いて・・

極早期緑内障病態研究(PPGPS)⇒1) PPG患者では緑内障の好発部位である上方視野セクターが障害されやすく、セクター別に視野検査をする重要性、2) 上方視野セクターの視野障害進行に視神経乳頭血流が関与する』ようで、更に、OCTAでは、深さ情報が加わる。乳頭周囲のRPCの評価は有用だが、乳頭内深部の情報入手は困難。βPPA内では深部血管dropoutしている。

Deep Retinal LayerMicrovasculature Dropout Detected by the Optical Coherence TomographyAngiography in Glaucoma. Suh MH Ophthalmology. 2016 Dec;123(12):2509-2518.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5360450/

おそらく、眼圧とは別に血流も低下していて、それが、神経細胞のミトコンドリア?・アストロサイト・マイクログリアなどに影響を与え、ET-1/TNFα/MMPを介してRGC死へ?また、眼圧上昇・血圧低下は、灌流圧を下げ、視神経乳頭での血流を低下させるリスクがあるが、通常は自動調節能が働き、虚血から守っているのだが、緑内障ではここに問題があり?

※眼圧を上昇させると、脈絡膜血流は低下するが、視神経乳頭部の血流は低下しなかったと。視神経乳頭での自動調節能の証明?(質疑)


by takeuchi-ganka | 2018-05-07 09:06 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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