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第424回大阪眼科集談会 その1 (1067)

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424回大阪眼科集談会

1,非近視眼に発症した黄斑円孔網膜剥離の1例 佐藤侑紀 関西医大

MHRDは、基本的に高度近視に発生するのだが、提示された症例は、73歳女性で、眼軸は22.94mm。特殊性としては、分厚いERMがあって、硝子体との癒着が強くて、不完全なPVDによる強い牽引がかかって、網膜分離、外層円孔、全層円孔、MH、そしてMHRDに?

※もうひとつのタイプもある?MHがあって、網膜色素上皮機能が低下して接着力が低下するとMHRDに?

2,障害者総合支援法に基づく円錐角膜例に対する補装具支給状況 宮本祐子

円錐角膜が、障害者総合支援法の対象となり、身体障害者の認定を受けていなくても、必要と認められた支援が受けられるというのだが、現実はどうなのだろう?絵に描いた餅の可能性もあり?補装具としてHCL17例申請して、認められたのは9例のみ。グレード2以上で矯正視力が不良な例ばかり。自治体によっても対応にバラツキあり。


3,小児白内障手術におけるoptic captureの有用性 岩田明子 近畿大

小児の白内障術後の特殊事情は、残存水晶体上皮の増殖能力が高いこと。術後視軸域混濁(VAO)と呼ぶらしいが、これを防ぐために、IOLのループは囊内に入れても、opticsは丸く切り抜いた後囊の下に入れる(optic capture)。後囊切開だけでは、空いたスペースに上皮が増殖してくるらしい・・。


4,若年者の高血圧網膜症の1例 安達彩 関西医大

症例は、20歳の褐色細胞腫(NA優位型)による高血圧。アドレナリン優位型と異なり血圧上昇がマイルド?で、発見が若干遅れたが、SRD、出血、綿花様白斑、急性Elschnig斑(⇒血管攣縮性網膜症)


by takeuchi-ganka | 2018-06-08 14:43 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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